2017年10月前半の注目作

▼MUSIC

△10/13【Beautiful Trauma / P!nk】

キャリアを追うごとに寡作になっていくP!nkの、実に5年ぶりとなる7thアルバムがリリース。2000年前後にデビューした中で、ここまで安定したセールスを記録できるアーティストは他にBeyonceくらいしか見当たらなくなってしまいました。これだけブランクがあると不安もありますが、先行シングルの「What About Us」を聴く限りパワーダウンは感じられず、クオリティには期待できそう。

▼GAME

△10/5【オーバーウォッチ ゲーム・オブ・ザ・イヤー・エディション (PS4)】

ソフトではないので上には挙げませんでしたけど、今回の目玉は10月5日発売の「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」でしょうね。手のひらサイズの本体に21タイトルが収録されて7,980円(税抜)というのはお買い得。レトロゲームって数十分遊べば飽きてしまうことも多いので僕は買いませんが、幻の「スターフォックス2」が収録されているのは魅力的ですし、2Dアクションと「パネルでポン」は今でも通用する面白さなんじゃないでしょうか。

▼MOVIE

該当作なし。
さすがに今年の注目作はほとんど観尽くした感もありますし、秋はテニス観戦や登山など他の趣味の方が優先になるので映画館戦は一休み。

▼DVD

〇10/4【ハードコア】
〇10/6【スプリット】
△10/3【LION/ライオン ~25年目のただいま~】
△10/4【美女と野獣】
△10/4【22年目の告白 ―私が殺人犯です―】
△10/6【ワイルド・スピード ICE BREAK】

劇場映画とは対照的に、DVDは大充実。
「ハードコア」と「スプリット」は映画館で観たいと考えていたほどなので、この中でも優先的に…。
それに続くのは「LION」ですかね。デーヴ・パテール主演というのと、大切な存在との再会というテーマが大好きな「スラムドッグ$ミリオネア」を彷彿とさせるので、観る前から良作認定してしまいそうです。

ちょうど3連休もあるし、まとめて新作をレンタルしようかと計画中。

怒り 他

アイアムアヒーロー ★★★★★★☆☆☆☆
最近よく見かける漫画原作の実写化ながら、「バイオハザード」をハリウッドに奪われた日本が、ようやく本格的なゾンビ映画を作り上げたと話題になった作品。確かに特殊メイクやCGのクオリティは高く、よく知っている俳優たちがゾンビ化するのを見るという楽しみ方はできますね。特に、片瀬那奈の壊れっぷりは一見の価値あり。それに棒高跳びZQNの怖さはなかなかのものでした。
ただ、ユーモアのセンスは肌に合いませんでした。大泉洋が主演を務めたのは正解だったと思いますけど、ZQN(ゾキュン)というウィルスのネーミングセンスといい、要所要所に挟まれるコミカルな掛け合いといい、笑いがことごとくハマっていないのが残念。ストーリーもありがちではあるし、ヒロインの比呂美も途中から存在感を失ってしまいます…。あれだけの弾数をどこから調達したのかや、そもそもなぜ英雄は感染しないのかなど、細かいところをツッコむのは野暮というものなのかもしれませんけど、全体的には「称賛されるほどか?」というのが本音です。

怒り ★★★★★★★★☆☆
原作を忠実に映像化するという意味では見事な仕上がりですね。
八王子の夫婦殺人事件の犯人が顔を変えて逃走中。その犯人に顔がそっくりと言われているのが松山ケンイチ、森山未來、綾野剛が演じる3人の男。モンタージュ写真や防犯カメラの映像は3人の誰にも似ているという巧妙な作りをしていますし、原作の印象的なシーンはそのまま映画でも印象的なシーンとして描かれています。
それ以上に素晴らしいのがキャスト陣。映画化を知ってから原作を読み始めたので、その時点で登場人物のイメージは固まっているし、映画を観る段階では真犯人も知ってしまっていたんですけど、演技に違和感を持つような俳優が一人もいなかったおかげで物語に没頭できました。主要キャストはもちろん、チョイ役の池脇千鶴や高畑充希に至るまで、よくここまで実力のあるところを揃えたなぁ。その実力者たちに全く引けを取らない広瀬すずにも感心させられました。
忠実に映像化した弊害で、異様なほど夢中になった原作には及びませんが、正統派で重厚な日本映画としては久々のヒットです。

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

東レパンパシフィックオープンテニス

 <Quarterfinals>
Caroline Wozniacki(3) - Dominila Cibulkova(5) 3-6, 7-6(7-5), 3-1 ret.
Garbine Muguruza(1) - Caroline Garcia(9) 6-2, 6-4
Anastasia Pavlyuchenkova - Barbora Strycova 5-7, 6-3, 6-1
Angelique Kerber(7) - Karolina Pliskova(2) 7-6(7-5), 7-5

 <Semifinals>
Caroline Wozniacki(3) - Garbine Muguruza(1) 6-2, 6-0
Anastasia Pavlyuchenkova - Angelique Kerber(7) 6-0, 6-7(4-7), 6-4

 <Final>
Caroline Wozniacki(3) - Anastasia Pavlyuchenkova 6-0, 7-5


昨年に続き予選、本戦通して一度も観戦に行かなかった東レPPO。予選は台風が接近して天気が荒れ、本戦に行けるならこの日かと考えていた祝日の月曜は、別の予定が入ってしまい断念しました。ま、月曜も半分は予選ですしね。
カサッキナやプチンツェワあたりは生で観たいプレイヤーではあるんですが、スヴェタとラド姉不在の中で、どうしても行きたいと思わせてくれるだけのパワーは今年はなかったな…。

生観戦なしで例年よりは興味が薄れたものの、最終的にはウォズニアッキの連覇で満足のトーナメントになりました。今季は6大会で決勝に進出しながらタイトルに手が届いていなかった彼女、ようやく優勝することができました。特に準決勝ではナンバーワンのムグルザにわずか2ゲームしか許さない圧倒的な強さを見せていましたね。今大会はサービスの調子がよく、それが自分のリズムを作り攻撃的なテニスを続けられた一因だったと思います。
そしてこれで10年連続のツアータイトル獲得という大記録を達成しました。昨年記録が途切れたシャラポワの13年連続、そして今年も自己記録を更新したセリーナの11年連続に次ぐ、現役3番手の記録となります。彼女の年齢、そして今年も7度決勝に駒を進めていることを考えるとまだまだ記録は更新できそうですね。

他にはパブリチェンコワの久々の活躍、そしてケルバーが全米で敗れた大坂にリベンジを果たし、プリスコワとの接戦を制するなど、復調に兆しが見られたのが注目ポイントでしょうか。

日本勢は大坂と尾崎が初戦敗退、唯一突破した奈良も2回戦でガルシアに敗れました。本戦での活躍ももちろんなんですけど、予選ドローの半分を日本人が占めていながら一人も勝ち上がることができないというのは、いくらプレミアトーナメントといえど残念なこと。先週の加藤のようにチャンスを掴む選手が東レにも現れてほしいものです。

ところで、この大会の裏では韓国・ソウルと中国・広州で大会が行われていましたが、ソウルの盛り上がりが気になりましたね。
もちろん、全仏チャンピオンのオスタペンコが出場していたことも大きいんだとは思うんですけど、インターナショナルシリーズとは思えないほどの客の入りと歓声の大きさでオスタペンコも楽しそうにプレーしていたように見えました。韓国は、特に女子はなかなかトッププレイヤーが出てきませんけど、こうやって興行的に成功させることでテニス界も盛り上がっていくかもしれませんし、日本も参考にすべき点がたくさんあるように思えます。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

Music Review(2017年9月)

Harry Styles / Harry Styles ★★★★★★★☆☆☆
僕がHarry Stylesという名前を知ったのはTaylor Swiftと交際していた時期で、そのせいで1Dの中でも最もアイドル然とした人というイメージが強かったんです。しかし、先行シングルの「(2)Sign Of The Times」は、昨年David Bowieを初めて聴いてUKロックを再評価した自分には衝撃的な一曲でした。彼のヴォーカルがこんなにハスキーでこんなに力強さと哀愁を感じさせるものだとは全く知りませんでしたし。
アルバムも(2)が突出しているとはいえ、アコースティックな良曲あり、「(3)Carolina」や「(7)Kiwi」のように現行ダンスロックに挑んだ曲ありで、驚きのクオリティ。個人的には、音に重みのある「(9)Woman」も心地よく聴けました。
まぁ、あくまで1Dメンバーのソロ作として見た場合の意外性というだけで、今後もこの路線でソロ作を作り続けるのならもう少し強烈な個性がほしいところですけどね…。

「Sign Of The Times」(US4位、UK1位)


Flower Boy / Tyler, The Creator ★★★★★★★★☆☆
「Goblin」のダークな作風しか知らなかったので、安易に手が出せないアーティストといったイメージがついてしまっていましたが、こんな世界観も作り出せるとは…。ゲストはR&B勢が目立ち、温かみのある歌モノアルバムとなっています。同じOdd FutureのFrank Oceanの他、EstelleやPharrell Williamsといった個性的なヴォーカリストたちの助けもあって楽曲のバリエーションも豊富。これがまたどれも心地良いんですよ。
かと思えば「(5)Who Dat Boy」ではTylerらしい不穏なトラックとラップが炸裂するなど、飛び道具的な役割&従来のファン向けの曲も用意されているのにも驚き。ずっとこれまでキャラ勝負のアーティストだと思っていたんですけど、意外と計算高く制作できる人なのかもしれません。
昨年世間で絶賛されたFrank Oceanは、個性が強すぎて個人的にはのめり込めなかったんですよね。そういう意味では、このタイミングで良質な歌モノが出てきてくれたのは本当に嬉しいです。

◆Tyler The Creator作品の評価
「Goblin」 ★★★★★☆☆☆☆☆



「Who Dat Boy」

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

'17 9/22 Music Chart

Billboardと自分のランキングを融合させた独自の隔週Music Chart。
カッコ内は前回の順位。<>内は順に登場回数と最高位になっています。

(1)1. Wild Thoughts / DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller <6,1>
(NEW)2. Look What You Made Me Do / Taylor Swift <1,2>
(3)3. Despacito / Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber <10,2>
(4)4. Bodak Yellow (Money Moves) / Cardi B <4,4>
(2)5. Unforgettable / French Montana feat. Swae Lee <6,2>
(NEW)6. 1-800-273-8255 / Logic feat. Alessia Cara & Khalid <1,6>
(6)7. Attention / Charlie Puth <5,6>
(5)8. Believer / Imagine Dragons <8,4>
(7)9. There's Nothing Holdin' Me Back / Shawn Mendes <5,7>
(10)10. Swish Swish / Katy Perry feat. Nicki Minaj <5,9>


Taylor Swift(テイラー・スウィフト)が2位に飛び込んできました。11/10にリリースされるニューアルバム「Reputation」からの1stシングルで、敵対しているKanye WestとKaty Perryに向けたと言われる楽曲。曲自体は前作のポップ路線を押し進めたようなものですけど、詞は深みも捻りもなくて面白くないなぁ。


6位はLogic(ロジック)。タイトルは自殺防止ホットラインの電話番号で、Logic自身が自殺を考えたことがあるという経験から、それを思い止まらせるための詞を書いたそう。ストレートに響いてくる詞やPVもいいですが、途中で少しだけ挟まれるAlessia Caraのヴォーカルにゾクッとします。


(11)11. Bon Appetit / Katy Perry feat. Migos <8,6>
(16)12. Slow Hands / Niall Horan <2,12>
(14)13. Strip That Down / Liam Payne feat. Quavo <2,13>
(15)14. Bank Account / 21 Savage <3,14>
(NEW)15. Rake It Up / Yo Gotti feat. Nicki Minaj <1,15>
(NEW)16. ...Ready For It? / Taylor Swift <1,16>
(17)17. Passionfruit / Drake <13,3>
(9)18. Shape Of You / Ed Sheeran <19,1>
(19)19. Royalty. / Kendrick Lamar feat. Rihanna <4,15>
(NEW)20. Sorry Not Sorry / Demi Lovato <1,20>


前回初登場してきたOne Directionのソロ・プロジェクトは今週もジワリと上昇。Zaynも新曲を出しましたし、ここの争いも面白いことになりそうです。

今週初登場は3曲。ここにもTaylorが入ってきました。こちらはややR&B色が強くて個人的にはこちらの方が好きですけど、あくまで比較すればというレベルで、前作の「Shake It Off」のPVを観た時のようなインパクトはまだありません。アルバムも「1989」がピークだったと言われないようなクオリティを期待したいところですが、今のところはやや心配。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 / 村上春樹



「1Q84」同様、第2部まで読み終わっても解明されない謎はそのままで、そこも含めて相変わらずの春樹節。喪失と再生の物語なのも彼の作品だなぁと。井戸が重要な要素として描かれているあたり「ねじまき鳥クロニクル」を彷彿とさせますが、全体的な印象もねじまき鳥に近いかも。

謎が解明されないのにはさほど不満はないんですが、「1Q84」は主人公たちの運命が気になって、読み終わった後にも自分なりの結末を予想する面白さがあったのに対し、こちらは読み進めるほど自分と主人公の距離が開いていくような感覚に陥りました。
騎士団長や顔ながといった非現実的なキャラクターも、13歳の少女、まりえも、1部で出てきた時に期待したほどの魅力は発揮していませんでしたし。まりえはもう少し可能性を秘めたキャラだと思ったんですけど、自分の身体の成長について中年男に語るとか、現実には考えられないんですよね。
余談ですが、作中の騎士団長の描写はれっきとした人間なのに、読書中の脳内ではどうしても「猫の恩返し」のバロンに変換されてしまって修正に困りました…。

深読みしようとすればどこまででもできそうですけど、単純に物語としても面白く、少なくとも「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」よりは満足できました。しかし、やはり春樹作品だから読み進められたのは否めず、無名の作家だったら途中で投げてしまったかもしれません。村上春樹だから読み進められたのと同時に、村上春樹だからハードルが上がってしまう面もあり、正当な評価が難しい作品です。

◆第1部のレビュー
「騎士団長殺し 第1部 顧れるイデア編」

テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
最近の記事
カレンダー(月別件数付き)
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


いぬふくの最近観たDVD
いぬふくの今読んでる本