Fed Cup 2018 QF

ドイツ 3-2 ベラルーシ
ドイツはケルバーもゲルゲスも不在ながら、30歳にしてキャリアのピークを迎えるタチアナ・マリアや、ダブルス巧者のグローネフェルトといったベテラン勢が勝利に貢献。
ベラルーシは19歳のサバレンカがシングルスで2勝を挙げたものの、チームの勝利には一歩届きませんでした。トップ100プレイヤーは定期的に出てくるものの、アザレンカに代わるエースとなるとやはり簡単ではありませんね。

チェコ 3-1 スイス
エースのプリスコワを体調不良で欠いたものの、他がクヴィトワ、ストリコワ、サファロワといった盤石の布陣で負けようがありません。
スイスは3年前なら優勝も狙えたのに、ベンチッチとバシンスキーが怪我に苦しんでいるところにヒンギスの引退も重なって、一気にパワーが衰えてしまいましたね。ベンチッチは昨年末のITFから年始のホップマンカップ、全豪でヴィーナスを破ったところまでは完璧な復調モードだったものの、再び勢いが潰えてしまった感じ。メンタルが課題となるプレイヤーだけに、今年も波の大きいシーズンになるかもしれません。

フランス 3-2 ベルギー
ムラデノビッチはいいタイミングで復調しましたね。単複3試合すべてで勝利し、チームに貢献しました。ただし、優勝を狙うにはガルシアの存在は必要になるでしょう。コルネはフェドではからっきしですし。
ベルギーはマルテンスが全豪で活躍した直後だっただけに期待は大きかったんですが、エース対決を制すことができなかったのが痛かった…。

アメリカ 3-1 オランダ
ディフェンディング・チャンピオンのアメリカはW姉妹が揃って復帰。ヴィーナスは第1日目のシングルスが公式戦1000試合目だったそうで、見事勝利を飾りました。ちなみに、ヴィーナスは翌日のシングルスでも勝利し、通算777勝224敗となっています。
セリーナはヴィーナスと組んだダブルスにのみ出場しましたが、勝敗が決まった後のだったためかストレートであっさり敗退。ツアーに復帰するにはもう少し時間が必要でしょうか。
W姉妹が準決勝に出場するかどうかは分かりませんけど、バンダウェイやキーズが一定の調子をキープし、マテック・サンズがダブルスで復帰するようだと決勝進出の可能性もかなり高いでしょう。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

St. Petersburg Ladies Trophy

 <Quarterfinals>
Daria Kasatkina(8) - Caroline Wozniacki(1) 7-6(7-2), 6-3
Petra Kvitova - Jelena Ostapenko(2) 6-0, 6-2
Kristina Mladenovic(4) - Katerina Siniakova 6-4, 6-3
Julia Georges(5) - Elena Rybakina 6-3, 6-3

 <Semifinals>
Kristina Mladenovic(4) - Daria Kasatkina(8) 3-6, 6-3, 6-2
Petra Kvitova - Julia Georges(5) 7-5, 4-6, 6-2

 <Final>
Petra Kvitova - Kristina Mladenovic(4) 6-1, 6-2


クヴィトワがキャリア通算21勝目。2016年末に強盗に襲われ利き手の左手に大怪我を負い、復帰2大会目のバーミンガムで優勝するも、その後は波が大きかった彼女も今週は絶好調。ベスニナ、オスタペンコ、ムラデノビッチといったシード勢相手に最大3ゲームしか与えない圧倒的な強さを見せました。

そして、ムラデノビッチは昨年から続いていた連敗記録がついに15でストップ。惜しくも大会2連覇とはいかなかったものの、相性のいい場所で復調のきっかけを掴みました。面白いのがランキング推移で、連敗中に初のトップ10入りも果たし、一度は転落するも、先月の全豪後にはコンタやバンダウェイがポイントを失ったためにトップ10返り咲きを果たしていたんですよね。そして、準優勝した今大会後は、昨年の優勝ポイントを失い13位まで転落。この後は全仏までポイントを守る戦いになるので苦しい状況は変わりありませんが、プレイヤーはきっと目先のランキングよりもテニスの調子を上げることの方が大切なんでしょうね。

ムラデノビッチからトップ10の座を奪ったのは今週ベスト4のゲルゲス。彼女に関しては、この一年で6度の決勝進出、中でもモスクワから3大会連続で優勝した実績を顧みると納得のランキングでしょう。彼女はムラデノビッチとは対照的に全仏までは守るポイントが多くないので、得意のクレーシーズンまでにさらに上を目指してもらいたいところです。
ちなみに、ドイツ人プレイヤーが複数トップ10に入ったのは、シュテフィ・グラフとアンケ・フーバーの2強で荒らしていた1997年以来のことなんだとか。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全豪オープンテニス2018決勝

Caroline Wozniacki(2) - Simona Halep(1) 7-6(7-2), 3-6, 6-4

どちらにも勝ってほしくて、より応援していた方が勝ったのに心のどこかに残念さも残る、そんなGS決勝はいつ以来だろう。もしかしたら2009年の全仏(スヴェタvsサフィナ)までさかのぼるかもしれません。
決勝戦は経験豊富なナンバーワン経験者であるとともに、唯一足りないGSタイトルというピースを埋めようとするプレイヤー同士だけあって、緊張のせいでプレーレベルが落ちることもなく、勝利への執念が前面に出た好ゲームとなりました。ミスの少ないラリーの中、見事なフットワークから生まれる鋭い切り返しで攻守が入れ替わる緊張感はさすが世界トップ2。

スタートダッシュに成功したのはウォズニアッキ。彼女がここ1~2年ほどで取り組んできた攻撃的なテニスが、この大切な試合で結実しました。強化されたサービスでハレプの体勢を崩し、3球目からコースを切り替え続ける…。ウォズニアッキのストロークはスピードこそないものの、抜群のプレイスメントでミスがほとんどないため、相手にはボディブローのようにじわじわ効いてくるはずです。そして相手のショットが甘くなると見るや、すかさずネットプレーに! 凌ぎのショットではスライスが効果的に使えるようになりましたし、いつの間にか引き出しがずいぶん増えていたんだなと驚かされました。

対するハレプも0-3とされてからはリズムを作り始めました。彼女が取った作戦はケルバー戦と同じく、ミスを恐れず積極的に攻めること。いつもよりもスピードのあるボールで振り回し、ネットにも積極的に詰めるというシンプルな戦略ではありますけど、相手に合わせたテニスができるというのが彼女の強み。
ただ、フィジカル的にはもう限界でしたね。1回戦で足首を痛めながら、3回戦で3時間45分、準決勝でも2時間20分の激戦を勝ち抜いてきたわけですから、無理もないでしょう。しかもウォズニアッキの体力は底なしですからね…。ウォズニアッキは明確な作戦があって最初から最後までそれを貫いたのに対し、ハレプはフィジカルの問題もあり、無理せざるを得なくなった。これが勝敗を分けました。
敗れたとはいえ、ハレプの精神力は本当に素晴らしいものがありました。決勝後、脱水症状により入院して4時間の点滴を受けたらしいですが、その状態であれだけのパフォーマンスを見せたことは、彼女がGSを制するに相応しい力を持っていることの証明になったことでしょう。昨年はナンバーワンまであと1勝というところでチャンスを3度逃したハレプですが、4度目のチャンスをモノにしました。GSタイトルも同じ結果になるよう、全仏では全力で応援しようと思います。

そしてついに夢を叶えたウォズニアッキ。GS43大会目はペンネッタ、バルトリ、ノボトナに続く4番目の遅咲き記録だそうです。ツアー29タイトル目で初めてGSタイトルというのはおそらく初めてなんじゃないでしょうか。
10代の頃からトップで活躍し、2010年に一度はナンバーワンになりながらも、守備的なプレースタイルからGSでは勝てないと批判されてきた彼女。父親とのタッグも懐疑的に見られていましたし、周囲がどんどん強くなっていく中でウォズニアッキのテニスには迷いも見られましたけど、見事に壁を突き破ってみせました。声を震わせてスピーチをする姿には胸が熱くなりましたよ。これで再び1位に返り咲きますが、もう無冠の女王と呼ばれることはありませんし、かえって以前よりのびのびプレーできるんじゃないでしょうか。しばらく続くであろうハレプとのナンバーワン争いも楽しみです。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全豪オープンテニス2018 準々決勝、準決勝

 <Quarterfinals>
Simona Halep(1) - Karolina Pliskova(6) 6-3, 6-2
Caroline Wozniacki(2) - Carla Suarez Navarro 6-0, 6-7(3-7), 6-2
Elise Mertens - Elina Svitolina(4) 6-4, 6-0
Angelique Kerber(21) - Madison Keys(17) 6-1, 6-2

 <Semifinals>
Simona Halep(1) - Angelique Kerber(21) 6-3, 4-6, 9-7
Caroline Wozniacki(2) - Elise Mertens 6-3, 7-6(7-2)


いやぁ、正直大会序盤の流れからするとこの二人の勝ち上がりは予想できませんでしたね。伏兵と思われたスビトリナとプリスコワは準々決勝で敗退、ベスト16の時点で本命視していたケルバーも準決勝で姿を消しました。ハレプは3回戦、ウォズニアッキは2回戦で土俵際まで追い詰められたところから逆転勝ちを収めたことがきっかけになって調子を上げてきましたね。ちなみに、マッチポイントを凌いだプレイヤー同士のGS決勝というのはオープン化以降初の出来事だそうです。

ウォズニアッキは攻撃型のマルテンスの強打に苦しみながらも、経験で上回るだけにギアの上げ方が見事でストレートで振り切りました。彼女の復活の要因はやはり攻撃力アップ。特にサービスとネットプレーの向上は素人目にも明らかで、世界1位君臨期から批判されてきたただ守るだけのテニスからは完全に脱却してきました。準決勝ではサービスが崩れ、その流れでストロークも消極的になる時間帯もありましたが、それをクリアできれば念願のビッグタイトルも手にできると思います。
敗れたマルテンスもこれで一気にトップ20入りを果たします。リスクを負ったストロークとベルギー人ということでウィックマイヤーのように一過性のブレイクで終わる可能性もなくはないですが、もうマルティッチと区別がつかないというようなこともないでしょう。

ハレプvsケルバーのファイナルセットは鳥肌が立つくらいの好ゲームでした。ケルバーは2年前の球際の強さが蘇り、攻撃されても鋭い切り返しでウィナーを奪ったり、深いループボールで相手のミスを誘うことができていたと思います。
しかし、ハレプはそんなケルバー相手に、最後まで攻撃的な姿勢を貫きましたね。当然いつもよりミスも多かったですけど、コースの切り替えの早さやネットに詰める積極性など、彼女がこの試合にどんな戦略で臨んでいるかははっきり感じられ、結果に結びついていました。最終的に開き直れたのはよかったものの、ファイナル5-3となってから消極的になり逆転を許す場面があった点だけは課題。

さて、近年には珍しい世界1位と2位の決勝でありながらどちらもまだGSタイトルはなし、勝った方が大会後にナンバーワンになるというドラマチックな決勝ですが、過去の対戦成績はウォズニアッキの4勝2敗。最近はウォズニアッキが3連勝中です。
両者とも女子テニス屈指のフットワークと体力を備え、意外と引き出しが少ないところも共通しています。展開力で上回るハレプがケルバー戦のようにアタックし、安定感で上回るウォズニアッキがハレプの根負けを誘う展開になりそうですが、やはり両者とも最後はビッグタイトルのプレッシャーとの戦いになるでしょう。"Third time lucky."と言われるのはどちらになるのか…、個人的にはどちらが勝っても嬉しいですけど、苦しんだ時期の長いウォズニアッキに肩入れしそう。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全豪オープンテニス2018 4回戦

Simona Halep(1) - 大坂なおみ 6-3, 6-2
Caroline Wozniacki(2) - Magdalena Rybarikova(19) 6-3, 6-0
Elina Svitolina(4) - Denisa Allertova 6-3, 6-0
Karolina Pliskova(6) - Barbora Strycova(20) 6-7(5-7), 6-3, 6-2
Madison Keys(17) - Caroline Garcia(8) 6-3, 6-2
Angelique Kerber(21) - 謝淑薇 4-6, 7-5, 6-2
Carla Suarez Navarro - Anett Kontaveit(32) 4-6, 6-4, 8-6
Elise Mertens - Petra Martic 7-6(7-5), 7-5


大坂の勢いはここまで。3回戦の調子が完璧だったのと、ハレプが大激戦後で満身創痍だったこともあり、もしかしたら勝てるかもという期待を抱いていましたが、そこはさすが世界ナンバーワン。苦しい試合を越えたことでかえって自信を取り戻し、盤石なテニスを見せていました。
この試合はハレプがよかっただけで、決して落胆する内容ではないでしょう。むしろ初戦からプレーを安定させながら相手のレベルに合わせてギアを上げることができた点を評価したいと思いますし、好調のトッププレイヤーと対戦したことでやるべきことがより明確になったはずです。とりあえずは、やはりネットプレーの向上が急務かな。粘り強い相手と戦う時に、ネットに詰めるのを躊躇するというのは命取りとなりますからね。

スーウェイ(謝淑薇)はムグルザ、ラド姉と立て続けに破ったものの、ケルバーには一歩及ばず。それでも、大坂同様に何試合も連続でハイレベルなテニスを持続できたのは素晴らしい! 久々に彼女の試合を見ましたけど、相変わらず個性的なテニスでした。
今大会は大坂やスーウェイ、そして3回戦に進出したクムクムも含めてアジア人プレイヤーの活躍が光った大会でもありました。

荒れはしましたけど、こうやってベスト8の面子を見ると5人がGSの決勝の舞台を経験しているなかなかの顔ぶれ。そこにスビトリナを加えた6人で優勝を争うことになりそうですけど、優勝経験があるのはケルバーだけなんですよね。経験のあるケルバーが完全復活を果たすのか、逆に全くノーマークだったマルテンスがノンプレッシャーで優勝まで突っ走るのか、興味深いところですが、個人的にはやはりハレプかウォズニアッキの3度目の正直に期待します。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

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いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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