全米オープンテニス2017 準々決勝

CoCo Vandeweghe(20) - Karolina Pliskova(1) 7-6(7-4), 6-3
Venus Williams(9) - Petra Kvitova(13) 6-3, 3-6, 7-6(7-2)
Madison Keys(15) - Kaia Kanepi 6-3, 6-3
Sloane Stephens - Anastasija Sevastova(16) 6-3, 3-6, 7-6(7-4)


本当にオール・アメリカン・セミファイナルが実現してしまいました。W姉妹に加え、リンジー、セレス、カプリアティがトップ10にいた2000年前後にも実現しなかった大記録ですよ。少なくとも、僕が本格的にテニスを見始めた1997年以降では、同一国のプレイヤーが4強を占めるというのはなかったはずです。

芝の女王対決はヴィーナスが制しました。これまでの対戦同様、今回もフルセット。しかもタイブレイクまでもつれましたね。これまでは最終的にクヴィトワが制す展開が多かっただけに、ファイナル3-1となった時はそのままクヴィトワが流れを掴んだかと思いましたけど、全豪とウィンブルドンで寸前で逃したタイトルを今度こそ手に入れようとするヴィーナスの執念が勝った形でしょうか。
これで今季のGS最多勝が決定したヴィーナスは優勝すると世界2位に返り咲き、1位復帰も射程圏内に捉えます。若い頃は故障が多いせいで選手としては短命に終わるだろうと思っていましたが、37歳にして新たなピークを迎えようとするとは本当に恐れ入りました。

さて、ヴィーナス以外は全員がGS決勝の舞台に立ったことがないということで、誰がヴィーナスを倒すのか、アメリカの次期エースの座への挑戦権を賭けた戦いになりましたね。トップハーフのキーズvsバンダウェイはビッグサーブとフォアハンドを軸にした攻撃型のぶつかり合い、ボトムハーフは少し長いラリーの中で見られるヴィーナスの多彩な仕掛けにスティーブンスがどれだけ対応できるかが鍵となりそうです。
僕はヴィーナスvsバンダウェイの決勝で、ヴィーナス久々の優勝(そして節目のツアー50勝)というのが理想の展開ですが、これだけ荒れているとあと一波乱ありそうな気がします。

そして、プリスコワが敗れたことにより、大会後にはムグルザが初のナンバーワンになることが決定しました。結果論ですけど、ハレプは3回戦に進出していれば1位になれたんだな…。今年中に1位になれればいいですけど、タイミングを逃すようだとこのショックはしばらく引きずりそうです。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全米オープンテニス2017 4回戦

Karolina Pliskova(1) - Jennifer Brady 6-1, 6-0
Petra Kvitova(13) - Garbine Muguruza(3) 7-6(7-3), 6-3
Madison Keys(15) - Elina Svitolina(4) 7-6(7-2), 1-6, 6-4
Venus Williams(9) - Carla Suarez Navarro 6-3, 3-6, 6-1
Anastasija Sevastova(16) - Maria Sharapova 5-7, 6-4, 6-2
CoCo Vandeweghe(20) - Lucie Safarova 6-4, 7-6(7-2)
Kaia Kanepi - Daria Kasatkina 6-4, 6-4
Sloane Stephens - Julia Goerges(30) 6-3, 3-6, 6-1


優勝候補のムグルザとスビトリナがここでダウン。ムグルザは相手がクヴィトワでしたし、スビトリナはナンバーワンを狙えるポジションにいながらGSでは8強が最高なので、考えられない結果ではないんですけど、これでさらに優勝の行方が分からなくなりましたね。4強で唯一残ったプリスコワは決勝進出を決めればナンバーワン残留決定、準決勝以前で負ければムグルザが初のナンバーワンの座に立つことになります。プリスコワは4回戦で一気にギアを上げてきた模様ですが、本命不在のツアーでは可能性は半々か…。

それにしても、今大会は地元アメリカ勢の活躍が目立ちます。セリーナ不在の中で奮闘するヴィーナスだけでなく、経験とともに安定感を増すバンダウェイ、故障からの復帰途上ながらだいぶ調子を取り戻してきたキーズとスティーブンス、全員に決勝進出のチャンスがあると見ています。しかもこの4人は全員が違うブロックなので、準決勝が全員アメリカ人という可能性もあるんですよね。応援していたロシア勢が姿を消してしまった今、ヴィーナスvsバンダウェイの決勝に期待しようかな。

4回戦屈指の好カードだったウィンブルドンチャンピオン対決はクヴィトワに軍配が上がりました。強盗に襲われ利き手の左手を負傷した時の画像が全米前に出回っていましたけど、本当に直視できないほどの酷い怪我で、よく半年で戻ってこられたものだと思わされるほどでした。その意味でも、GSで大きな勝利を挙げたことはこれまで以上の意味を持つでしょう。
しかし、今回彼女はタフドローですね。ムグルザの次に待っているのはヴィーナスです。対戦成績では勝ち越しているとはいえ、すべてがフルセットの激闘ですから、今回も激しい戦いになりそうです。僕はいつも通りヴィーナスを応援しますけど。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全米オープンテニス2017 3回戦

セリーナが女の子を出産しました。セリーナ本人は来年1月の全豪オープンの復帰を目指しているそうですが、しばらくは母親業に専念して焦らず戻ってきてもらいたいものです。

Karolina Pliskova(1) - 張帥(27) 3-6, 7-5, 6-4
Garbine Muguruza(3) - Magdalena Rybarikova(31) 6-1, 6-1
Elina Svitolina(4) - Shelby Rogers 6-4, 7-5
Venus Williams(9) - Maria Sakkari 6-3, 6-4
CoCo Vandeweghe(20) - Agnieszka Radwanska(10) 7-5, 4-6, 6-4
Daria Kasatkina - Jelena Ostapenko(12) 6-3, 6-2
Petra Kvitova(13) - Caroline Garcia(18) 6-0, 6-4
Madison Keys(15) - Elena Vesnina(17) 2-6, 6-4, 6-1
Anastasija Sevastova(16) - Donna Vekic 6-2, 6-3
Julia Goerges(30) - Aleksandra Krunic 6-3, 6-3
Carla Suarez Navarro - Ekaterina Makarova 6-1, 3-6, 6-3
Lucie Safarova - 奈良くるみ 6-3, 6-2
Sloane Stephens - Ashleigh Barty 6-2, 6-4
Kaia Kanepi - 大坂なおみ 6-3, 2-6, 7-5
Jennifer Brady - Monica Niculescu 6-3, 4-6, 7-6(7-3)
Maria Sharapova - Sofia Kenin 7-5, 6-2


ムグルザが4回戦に駒を進めたことで、ハレプの今大会終了時点でのナンバーワンの可能性は消滅。さらに、ヴィーナスも優勝してもムグルザのポイントには追いつくことができなくなりました。ということで、現時点で、次週のナンバーワン争いはムグルザとスビトリナ、プリスコワの3人に絞られます。
3人の中ではムグルザの好調っぷりが目立ちますけど、マラソンマッチに強いプリスコワも侮れません。プレー自体は淡白にも映るんですけど、意外とスタミナもあるし、精神的にも粘り強いんですよね。

全仏チャンピオンのオスタペンコはここでダウン。相手は今年のチャールストン決勝で敗れた同い年のカサッキナでした。
今年の両者の試合を見る限り、カサッキナはオスタペンコ対策ができているように見えます。超攻撃型であるオスタペンコの最大の弱点である2ndサービスは積極的に叩きにいき、ストローク戦では無理に打ち合わず、スライスを多用してミスを誘う戦法が功を奏していました。
オスタペンコは近々トップ10入りを果たすでしょうけど、こういう試合を通して周囲も研究してくるでしょうし、定着するにはもう一皮剥けないといけないでしょう。バイディソワやブシャールがそうであったように、メンタルに波があるハードヒッターは一度スランプが訪れると立て直しが利かないこともありますし…。

日本勢2人もここで姿を消してしまいました。
大坂はファイナル0-2から4-2とひっくり返したところまではよかったんですが、ミスが減らずに最終的には涙を浮かべながらプレーすることになってしまった模様。
僕は決してカネピを過小評価していたわけではないんですが、6月まで一年間もツアーを離れ、現在418位というランキングを考えると、久々にこのクラスのトーナメントで予選から6戦目ともなれば疲労も相当なものだろうと踏んでいたというのが正直なところです。ただ、この試合に関しては経験に勝るカネピに詰め寄られ、寄り切られた形でしたね。ウィンブルドンのリバリコワも同様でしたが、故障から復帰した経験豊富なベテランを侮ってはいけないということか。
大坂にとっては昨年全米のキーズ戦に続き、辛い敗戦になってしまいましたけど、10代のうちにできたこれだけの経験が今後の糧になると信じたいですね。

さて、いよいよ4回戦。注目カードはGSで優勝経験のあるムグルザvsクヴィトワでしょう。北米のトーナメントとは相性が滅法悪いクヴィトワですが、ここにきて調子が上がっています。最近の調子を見るとムグルザが優位なのは間違いないものの、クヴィトワのダイナミックなテニスはハマると怖いですから、ハイレベルな試合が期待できそうです。
個人的にはヴィーナスvsカルラの方が観たいですけど…。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全米オープンテニス2017 1、2回戦

 <First Round>
Maria Sharapova - Simona Halep(2) 6-4, 4-6, 6-3
大坂なおみ - Angelique Kerber(6) 6-3, 6-1
Aleksandra Krunic - Johanna Konta(7) 4-6, 6-3, 6-4
Monica Niculescu - Kristina Mladenovic(14) 6-3, 6-2
Ashleigh Barty - Ana Konjuh(21) 4-6, 6-0, 6-1
Maria Sakkari - Kiki Bertens(24) 6-3, 6-4
Lucie Safarova - Anett Kontaveit(26) 6-7(5-7), 6-1, 6-4
Yanina Wickmayer - Lesia Tsurenko(28) 6-3, 6-1
Sofia Kenin - Lauren Davis(32) 7-5, 7-5

ハレプは今回もシャラポワに勝てませんでしたか…。準々決勝や準決勝でもおかしくなかったカードが初日に終わってしまうのはもったいないですが、どちらにしろ優勝するには誰にも負けてはいけないわけで、それを知っているハレプの落ち着いた記者会見はまたしても僕の心を揺さぶりました。
とりあえず、こうなったらシャラポワには棄権をせずできる限り勝ち上がってもらいたいですね。ボトムハーフの下半分はコンタも敗れトップ10がいなくなったので、ベスト4は十分に狙えるはず。逆に言えば、ハレプは今回本当にチャンスだったんだよなぁ。

他もアップセットが相次いでいるものの、相手がバーティやサファロワなら仕方ないところでしょうか。
ムラデノビッチは今季前半の勢いが完全に潰えてしまいましたね。まだチャンスはありますけど、今シーズン中にトップ10入りを果たさないと来季はしばらくポイントを守る戦いになってしまいそうです。

Barbora Strykova(23) - 土居美咲 6-1, 6-3
日比野菜緒 - Catharine Bellis 6-3, 4-6, 7-5
Kristyna Pliskova - 6-2, 6-2 江口美沙
尾崎里紗 - Danielle Lao 6-3, 6-7(5-7), 7-6(7-5)
奈良くるみ - Sara Sorribes Tormo 6-1, 6-2


6人出場した日本人女子は4人が初戦突破。ここまで勝率が高いのは珍しいくらいですが、まずは日比野と尾崎の初めての2回戦進出を喜びたいところ。特に日比野は18歳にしてランキング30位台の難敵が相手でしたから、正直全く期待していませんでした。これまで初戦から上位シードと当たるドロー運の悪さで溜まったストレス、今後のGSでもどんどん爆発させてもらいましょう。

 <Second Round>
Ekaterina Makarova - Caroline Wozniacki(5) 6-2, 6-7(5-7), 6-1
奈良くるみ - Svetlana Kuznetsova(8) 6-3, 3-6, 6-3
Sloane Stephens - Dominica Cibulkova(11) 6-2, 5-7, 6-3
Donna Vekic - 彭帥(22) 6-0, 6-2
Shelby Rogers - Daria Gavrilova(25) 7-6(8-6), 4-6, 7-6(7-5)
Carla Suarez Navarro - Mirjana Lucic-Baroni(29) 4-6, 7-6(7-4), 6-2


マカロワもスティーブンスも怖い存在でしたけど、ウォズニアッキとシブルコワの敗退は残念です。ウォズニアッキは過去2度のGS決勝進出がどちらも全米という相性のよさを見せていただけに、復活のシーズンで秘かに優勝を狙っていたはずでしょうけど、やはり現在のトップ4と比べても決定力不足なのは顕著で、守備力だけで勝っていくには限界があるなぁと思わされました。

そしてスヴェタ。
1回戦の途中で左手首を痛めたという情報があったので不安視していましたが、やはりベスト・パフォーマンスは出せなかったようで奈良に金星を献上してしまいました。もちろん残念は残念ですけど、いつものようなガッカリ感はなかったかな。相手が日本人だったせいもあるかもしれないけど、今回はハレプ・ショックから抜け出せていないというのが最大の理由のような気がします。

張帥(27) - 尾崎里紗 6-0, 6-3
Lucie Safarova - 日比野菜緒 6-1, 3-6, 6-2
大坂なおみ - Denisa Allertova 6-3, 4-6, 7-5


奈良といっしょに3回戦に進んだのは、初戦でディフェンディング・チャンピオンのケルバーを圧倒した大坂。ビッグ・アップセットの次の試合は調整が難しいものですし、実際に緊張もしていたそうですが、そこを勝ち切れるあたりに大坂のメンタルの強さを感じます。次の相手はカネピ。初めてのGS4回戦進出にまたとないチャンスです!

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

Connecticut Open

 <Quarterfinals>
Agnieszka Radwanska(1) - 彭帥(8) 7-5, 6-3
Dominika Cibulkova(2) - Anastasia Pavlyuchenkova(6) 7-5, 6-4
Daria Gavrilova - Kirsten Flipkens 6-2, 6-4
Elise Mertens - 張帥 walkover.

 <Semifinals>
Daria Gavrilova - Agnieszka Radwanska(1) 6-4, 6-4
Dominika Cibulkova(2) - Elise Mertens 6-1, 6-3

 <Final>
Daria Gavrilova - Dominika Cibulkova(2) 4-6, 6-3, 6-4


全米前週に突如ガブリロワが覚醒。念願のツアータイトルとともにトップ20入りも果たしました。一昨年くらいからトップ10プレイヤーからの勝利も挙げられるようになってきてトップ30前後には定着していましたが、GSでの活躍には繋がらず、また小さいトーナメントではもったいない取りこぼしも多くて、なかなか上のステップには進めなかったんですね。今年はカサッキナやオスタペンコら、次世代のスター候補たちもツアータイトルを手にしました。この3人の中からムグルザやスビトリナのようにナンバーワン争いに加わるプレイヤーが出てくるのか楽しみです。

ラドワンスカ姉はまたしてもツアー優勝に手が届きませんでした。今シーズンは決勝進出も1月のシドニーの一度きりですけど、決勝どころか準々決勝すらそのシドニー以来のことという不振っぷり。この大会は全米オープンの前週なので、好調期なら調整という捉え方もできますが、そもそもラド姉は全米を苦手としていますし、自信を取り戻すためにもここは優勝してほしかったところです。

不振といえばシブルコワもそうなんですよね。昨年は最終戦も含めツアー4勝を挙げた彼女も、今季はサファロワやマカロワといった中堅プレイヤーに好意進出を阻まれていまだ無冠。ウォズニアッキ、ラド姉、シブルコワといった十年戦士が揃って苦しんでいるのを見ると、世代交代が少しずつ進んでいることを感じずにはいられません。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
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