湯を沸かすほどの熱い愛 他

湯を沸かすほどの熱い愛 ★★★★★★★★☆☆
余命僅かと宣告された双葉(宮沢りえ)が、休業状態だった銭湯の再建や、娘(杉咲花)の学校でのいじめ問題解決などに奮闘する話。「死ぬまでにしたい10のこと」あたりを思い出すあらすじですけど、宮沢りえの肝っ玉母ちゃんっぷりがなかなかハマり役。宮沢りえに杉咲花、そして子役の伊東蒼に至るまで、女優陣の奮闘が光る作品でした。
中でも杉咲花は圧巻の演技。TVドラマ「夜行観覧車」の頃から素晴らしい演技力は見せていましたけど、いじめられている時の弱々しい表情からそれを克服する場面、そして(ネタバレになるので詳しくは書きませんが)中盤の某シーンで泣く場面では、顔の歪ませ方から感情がダイレクトに伝わってきて、恥ずかしながら大号泣してしまいましたよ。
ストーリー自体は割とありがちなものですし、問題の結末も個人的にはあまりピンと来ないところもありましたけど、先の女優陣の他、オダギリジョーや松坂桃李を含め、全員が見事な演技を見せてくれたことで見応えたっぷりでした。



葛城事件 ★★★★★★★★☆☆
1月に観た舞台「世界」で演出をしていた赤堀雅秋が監督を務めた作品。「世界」では市井の人々の日常が描かれていて、彼らが抱える問題も身近なものとして捉えることができましたが、本作は家族の中から殺人犯が生まれているわけで、全編に渡って重いです。
映画は、次男が起こした通り魔殺人事件を中心に、家庭崩壊の過程が中心に描かれています。父親の抑圧的な教育により、次男は引きこもり、長男も自分の意見を言えない性格に育ってしまうんですが、長男が会社をリストラされたことがきっかけとなって徐々に歯車が狂い出す…。
新井浩文は長男で事件を起こした役じゃないんだ…という失礼な驚きもあったものの、その新井浩文がまたいいんですよね。そしてクズ親を演じた三浦友和が憎たらしくて…。中華料理店でクレームをつける場面とか、こういう見栄っ張りで傲慢なヤツ本当にいるよね、とゲンナリ。でも完全にクズとは片付けられなくて、「この人にも大きな理想があったんだよな。それに固執しすぎた結果なんだよな」と同情してしまう面もあるんです。ちょっと友人の家庭を思い出してしまいました。
観賞後は確実に嫌な気持ちになりますが、クオリティは確かですし、いろいろ考えさせられる良作です。

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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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