シング・ストリート 未来へのうた 他

シング・ストリート 未来へのうた ★★★★★★★★☆☆
ネット上でいい評判は目にしていたんですが、ジョン・カーニー監督は同じく評価が高かった「ONCE ダブリンの街角で」もピンと来なかったので、躊躇していた部分はありました。ただ、今回は80年代のポップカルチャーがメインで扱われているためにとっつきがよくなった感じ。
バンドメンバーも全員個性的でよかったですが、それ以上にヒロインが魅力的ですね。ケバいメイクとは裏腹に声や話し方は幼く、高校生なのに大人の男と付き合うちょっと背伸びしたところも可愛げあり。分かる人は限られるでしょうけど、杉浦美幸が演じた「ヤヌスの鏡」の主人公を思い出しました。そんなキャラクターが見えるからこそ徐々に主人公に心を開く様子も自然です。
楽曲も急造バンドにしては最初からよく出来すぎている嫌いはあるものの、ちゃんとストーリーが進むにつれさらなるクオリティアップが見られるところがたまりませんね。中華っぽくアレンジされた最初の「The Riddle Of The Model」も大好きですが、その時代のキラキラ感を最大限に表現した「Drive It Like You Stole It」が最高です。目新しいわけではないストーリーでも素晴らしい楽曲で構成するとこれだけの傑作になり得るというお手本。アダム・レヴィーンの歌う「Go Now」が流れるエンディングでは胸が熱くなりました。

◆ジョン・カーニー監督作品の評価
「ONCE ダブリンの街角で」 ★★★★★★☆☆☆☆



あなた、その川を渡らないで ★★★★★★★★☆☆
予告編を見るだけで涙腺が緩むほどだったので期待は大きかったんですが、映画に入り込むまでには時間がかかりました。主役の二人がよぼよぼのおじいちゃんとおばあちゃんだから、パッと見の美しさはないし、
老いの現実を淡々と見せられるのでツラさの方が上回ってしまうんですよね。妻の方は89歳にして中身は少女のようで、それがかえって作り話っぽく見えてしまったり…。
それでも、徐々に二人の絆が見えてきて惹き込まれました。
この夫婦には12人の子どもがいたんですが、戦争や病気でそのうち6人を幼くして亡くします。当時は貧しくて温かい服一つも買ってやれなかったと嘆く妻が夫と街へ出掛け、今はもう着せることができない子供服を買ってあげるエピソードがあるんです。もう半世紀以上も前の話なのに、思い出話を語りながら妻は泣くんですよね。映画自体は90分程度の尺ですが、この二人には長い歴史があって、どんなことも夫婦で乗り越えていたんだというのがはっきり伝わってきます。偉人でもない、ただの田舎の夫婦にこれほど大きなドラマがあるとは!
ズルいですよ。そりゃ、泣きますよ。ズルいけれども、倦怠期の夫婦は必見の一作なのは確かです。

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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

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