全豪オープンテニス2017 決勝

Serena Williams(2) - Venus Williams(13) 6-4, 6-4

36歳と35歳の姉妹決勝。いくらセリーナが長年トップの座に君臨しているとはいえ、この二人がGS決勝で戦うのはこれが最後じゃないでしょうか。そう思うと見慣れた対戦も以前より重みが増します。

本人たちにもその自覚があったのか、昔のような凡戦ではなく、本気でタイトルを狙っている様子が窺えました。特にチャレンジャー側のヴィーナスがいつもよりも積極的に動いていたように見えます。手の内を知り尽くした相手であり、尚且つ向こうは実力世界一ですから、いつも通りのプレーではまず勝てません。サービスやストロークのコース選択をはじめとした組み立てがいつもと違ったのも、「自分のテニスができれば勝てる」ではなく、「いかにセリーナが嫌がるテニスをするか」といった勝利への執念が感じ取れました。
ただ、新しいトライにはリスクもありますし、安定感では元々セリーナの方が上。ストロークのアウトが続きブレイクを許した1ゲームの差が勝敗を分けました。

対するセリーナは落ち着いていましたね。ヴィーナスとは違い、彼女は自分のテニスが100%できれば勝てる立場なので、かえってプレッシャーもあったとは思います。加えて久々の大舞台での姉妹対決、ヴィーナスがいつも以上に攻撃的なテニスを見せていたことに対する戸惑いもあったでしょうか。序盤、彼女にしては珍しくダブルフォールトが続くゲームがありました。しかし、大切なゲームでしっかりギアを上げてくるところは女王の貫録。競った試合になったにもかかわらず、終わってみればピンチらしいピンチはほとんどありませんでした。

勝敗がどちらに転ぶかというハラハラは最後までありませんでしたし、展開自体も想定内だったのは物足りませんでしたけど、女子テニス最高レベルのラリーが見られたのは確か。
W姉妹は日本ではいまだにハードヒッターという一言で片付けられがちで、少し詳しく書かれてもその脚力を活かしたフットワークくらいしか注目されませんけど、20年ものキャリアから来る経験や迷いのない戦略など、身体能力以外に見習う点はたくさんあると思うんですよね。シャラポワ、アザレンカ、クヴィトワといった有力選手が不在の中、まだまだこの二人がツアーの中心にいるんだということを感じた一戦でした。

これでセリーナはナンバーワンに返り咲き、ヴィーナスも再びトップ10の11位まで上がります。
ヴィーナスは現在ツアータイトルが49なので、あと1つ優勝するまでは現役を続けてくれるかな。ツアー50勝到達は直前では当然セリーナ(現在歴代5位の72勝)がいますが、その前となるとリンジー(ダベンポート)まで遡らなくてはならなくなり、歴代女王のヒンギス、エナン、キム(クライシュテルス)でも40勝そこそこということを踏まえると、長い年月を要する大変な記録であるということが解ります。ヴィーナスが元気に戦えれば記録達成も時間の問題でしょうけど、ぜひ成し遂げてもらいたいですね。
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