世界

世界

最近気になっていた和田正人と鈴木砂羽を目当てに渋谷のシアターコクーンで初観劇。初日からインフルエンザによる4公演中止で不安いっぱいでしたが、何とか上演に漕ぎ着けることができて一安心。
ずっと小劇場&最前列付近が続いていましたけど、今回は1階席ながらやや後方。そのため初のオペラグラス持参でしたが、後方でも舞台との距離を感じることもなく、非常に観やすかったです。

「世界」というとスケールの大きな作品を想像しがちですけど、本作は市井の人々を描いたミニマムな舞台でした。工場を経営する家族とその従業員、行きつけのスナックの人々や一見関係ないように思える人々も登場し、それぞれがどこかで交わっています。
町工場もスナックも馴染みはありませんが、登場するのはみんなすぐ身近にいそうな人間ばかり。熟年離婚の危機に晒されているのに意地になって家族を振り回したり、スナックの客のふりをしながらママとW不倫していたり、デリヘル嬢に恋をしてしまったり、ダメ人間の集まりだなぁと笑いながら、でも気が付いたら自分を重ねながら反省モードに突入してしまうんですよね。このあたりの感情移入度の高さが本作の面白さなんだな。

ただ、物語の方は回収されない部分が多いのが気になりました。不倫カップルの行く末とか広瀬アリスが見せた涙の理由とか、観客の想像力で補うには描写が足りないんですよ。観賞後に友人とその後のストーリーを語り合うにはよさそうですが、独りで観劇した自分は答えが出ずモヤモヤしたまま帰宅することに…。

メインキャストと言える風間杜夫と大倉孝二はさすがの安定感で存在感も抜群でしたね。この二人はカラオケシーンもたくさんあるので、ファンならそれだけでも観る価値があるかと思います。
鈴木砂羽はイメージそのままのスナックのママ役で、色気満載なのは満足しましたけど、意外性がなかったのは残念。和田正人の役は出番が最も少なく物足りなかったです。でも、役的には最も感情移入しやすいですね。お人好しすぎる点にイライラしつつも、あの間の悪さ、運の悪さは他人事とは思えませんでした。土佐弁が聞けたのも得した気分に!

全体的にはやはりメインの二人を含め、梅沢昌代や福田転球といったベテランの演技に魅せられましたね。特に、気になっていながら手が伸びなかった舞台に何作も出演していた福田転球さん、かなり好きな演技でファンになりました。今後の出演作もぜひ観てみたいです。
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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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