この世界の片隅に

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昨日観てきました。評判はよかったので期待はしていましたが、今年一発目の映画館でいきなり傑作と出会えて幸先いいスタート。

特筆すべきは、動く絵本と呼びたくなるくらい温かみのある映像と主役の声優を務めた"のん"の完璧なハマり具合。のんは他の出演作をまともに観たことがなくて、演技力がどうとか語れるレベルではないんですけど、この役に関しては彼女以外に考えられないほどです。ボーっとして周囲にツッコまれたり、それでいて意志が強そうだったり、セリフの端々から主人公すずの思いが溢れていて微笑ましくなりましたね。
最近は事務所移籍や改名騒動もあり、女優活動と関係ないところで名前を見ることが増えていましたが、才能のある人にはちゃんと輝く場所が与えられるものなんだなと思えました。

物語の方は予想に反して明るかったのに驚かされました。戦時中だから当然生活は苦しいんですけど、すずたちは配給で得た少ない食料を工夫して調理してみたり、裁縫や絵を描く姿も楽しそう。そこで気付かされるんですね。これは現代にも繋がる話なんだな、と。ちょうど今、日本人の大半が震災に怯えながらもそれを乗り越えて(もしくはどこか他人事として)日常生活を送っているように、戦時中でも同じような工夫とユーモアが活きた人々の生活があった。その事実が心に沁みるわけですし、だからこそそこに襲い掛かる空襲の残酷さが余計に伝わってくる…。
すずを英雄にも被害者にもせず、ニュートラルな立場に描いたことが他の戦争映画とは全く違うテイストになった一因でしょう。

行きたかった川越スカラ座が連日満員で、仕方なく近くのシネコンで観たんですけど、それでも大方埋まっていましたね。両隣に人が座っていなかったらきっと涙腺崩壊していたことでしょう。一回だけ堪えられずに「ウグッ」と言ってしまいましたもん。

★★★★★★★★★☆
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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