2016年WTA総括(Part4)

Part3に続いて今回は6~10位と、それ以外の注目プレイヤーの総評を書いていきます。総評の中で挙げたデータはトップ40プレイヤーの中での比較。

▼カロリナ・プリスコワ 80点
GSでは勝てないイメージを最後の全米で払拭した2016年シーズン。ケルバーやセリーナからも勝利を挙げ、着実に経験を積みました。
2位のセリーナ(324本)を大きく引き離す530本のサービスエースを記録し、2年連続でトップに立ったプリスコワ。そのイメージからは想像しづらいですけど、ネットプレーが意外と上手いのも彼女の特長。しかし、意外なことに2ndサービスでの得点率はワースト10に入るレベルで、昨年よりは向上したもののまだまだ課題のリターンゲームも含め、GS制覇のためにはストローク戦での戦い方が大きな鍵となるでしょうね。

▼ムグルザ 70点
全仏タイトルを獲得したのが今季のハイライト。しかし、それ以外の見せ場は全くないまま終わってしまったシーズンでもありました。トータルではウィンブルドンの準優勝の他、秋のアジアンシリーズでも存在を示した昨季の方がよかったですね。

▼キーズ 75点
勝率5位の安定した成績で初のトップ10入り。数年前から有望視されていた彼女がようやく本格ブレイクを果たしました。
アメリカ人らしく強力なサービスとフォアハンドを軸に戦うキーズ。サービスエースの数はツアー3位ですが、プリスコワと違い2ndサービスでも高い得点率を誇るところが大きな武器です。
あとは大舞台での活躍がほしいですね。今季はすべてのGSで4回戦止まりで、アメリカテニスはまだまだW姉妹に支えられている部分がありますから、来季は直接セリーナを倒して女王争いに名乗りを上げるくらいの勢いを見せてほしいところです。

▼スヴェタ 80点
1月のシドニーでハレプを破っていきなり優勝、3月のマイアミではセリーナを倒して準優勝、最終戦の出場権が懸かったモスクワでもしっかり勝ち切る勝負強さを見せた一年。スタッツの面では前年からさほど変化がないんですけど、ここに来てサービスエースの数が増えたのは好材料ですね。一時期、エースを奪う気がないのかと思うくらい緩い1stを打っていたのを忘れてしまうくらい、しっかり攻撃性も見せていたと思います。

▼コンタ 85点
全豪オープン時にはトップ40にも入っていなかったノーマークの中堅プレイヤーが、まさかのトップ10入り。堅実なストロークで勝負するタイプかと思いきや、サービスエースの数はツアー4位、2ndサービスでのポイント獲得率はトップというなかなかの攻撃型。そのため、クレー季には勝率が落ちたり、安定型のケルバーやラド姉には苦しみましたが、来季も飛躍が期待できる一人です。

▼ウォズニアッキ 70点
前半は40点、全米以降は90点という極端なシーズンを送ったウォズニアッキ。特に前半は接戦を落とすことが多く自信を失っているようで、ランキングも70位台まで転落しましたが、全米と東レPPOの2大会のみでトップ10を4人撃破するとその後は安定した成績を残し、終わってみればトップ20まで戻っていました。もちろん1位になったことのある彼女ですからこの程度で満足はしないでしょうけど、トップ10、トップ5に戻るためにはより展開力を上げていかなくてはなりません。

▼カサッキナ 75点
若手で最も期待していたカサッキナは昨シーズンの72位からさらに上げて27位で今季フィニッシュ。19歳でこの結果は十分すぎるほどですが、全仏3回戦のバーテンス戦(ファイナル8-10)、ウィンブルドン3回戦のヴィーナス戦(ファイナル8-10)、北京2回戦のプリスコワ戦(ファイナルタイブレイク)など、惜しい試合を落とす場面が目立ちました。トップ10との対戦は11度に上るなど経験は着実に積みましたし、来季はトップ20、いや15位以内には定着してもらいましょう。

▼大坂なおみ 80点
WTAの新人賞(Newcomer of the Year)を受賞した大坂。大舞台であろうと相手がトッププレイヤーであろうと意に介さず勝ち星を重ね、昨年の203位から40位まで上げてきました。トップ10との3度の対戦すべてがフルセットに縺れ込んでいただけに、どこかで勝っていれば…という思いもあるにはありますが、東レPPOのようにチャンスを活かした例もあるのでプラマイゼロか。
躍進したとはいえ、確率が低すぎて武器であるはずの1stサービスが活かしきれていないなど、課題はたくさんあります。来季はフットワークを向上させ、GSシード圏内であるトップ30定着とツアータイトルを狙ってほしいところですね。

ブレイクした選手もいる中、サファロワ、ペトコ、ヤンコビッチといった実績のあるプレイヤーが大きくランキングを落とすなど、大きな動きも見られました。セリーナの踏ん張りによりベテラン健在というイメージも残っていますけれど、トップをキープし続けていられるベテランというのはセリーナくらいで、やはり若い勢いを止めるのは簡単なことではないということを思わされます。
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