Here / Alicia Keys



Swizz Beatzと結婚し、母親となってからAliciaの心境に変化があったのは間違いありませんが、最近はすっぴんでメディアに登場するなど、より人権や社会問題に真剣に取り組むようになってきました。今年はBeyonceやSolangeがこの路線で高い評価を受けていますけど、Aliciaもまた違う音楽性ながらメッセージ性の強い作品を作り上げてきましたね。
オーガニック・ソウルとまではいかずとも、アーシー(earthy)な香りが全編を覆っています。

最初に衝撃を受けたのは「(5)Kill Your Mama」ですね。アコースティックなサウンドに乗せた痛々しいほどの叫びは以前の彼女のイメージからは程遠いもので圧倒されました。
あとは、数年前に騒がれていた同性愛者疑惑に対する答えともいえる「(15)Where Do We Begin Now」や、混沌とした世界に向けたメッセージソング「(16)Holy War」など、一つ一つの詞に乗る重みが以前とは大きく違います。
重々しいトラックが印象的な「(3)Pawn It All」をはじめとしたヒップホップサウンドが並ぶ前半部は傑作2nd、3rdアルバムのようで、新鮮味はなくてもクオリティは確かですね。

ただ、今回のテーマに最初拒否反応を示してしまったのも事実で…。
通常、この路線になると自然体と言われがちですが、僕はどうしても無理に自然体を装っているように見えてしまったわけです。個人的にも20代の頃の才色兼備のAliciaが好きだったので、その分余計に受け容れるのに時間がかかってしまうのかもしれません。

というわけで最初、今作を星7つ評価としていました。が、このレビューを書くにあたり聴き返してみたら、予想以上に心に沁みてきて驚かされたんですよね。このアルバムの魅力は買い物中や通勤途中で5、6回聞き流すだけでは到底理解できないということなんでしょう。仕事が落ち着く年末年始に改めて聴き込んでみたい1枚になりました。

★★★★★★★★☆☆

◆前作の評価
「Girl On Fire」 ★★★★★★★☆☆☆

「(9)Blended Family (What You Do For Love)」

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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

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