僕∉∉君(僕は君にぞくぞくする)

o0460065113802452823.jpg

昨年、「いいひとバスターズ」で旗揚げした劇団マカリスターの公演。
今回は客演なし。昨年の公演を観ているとはいえ、「本能のイノベーション」から3度目となる井上テテ、宮澤翔以外にはさほど思い入れもないのですが、初日に全員に配付されるという「いいひとバスターズ」のDVDに釣られて行ってきました。

あらすじ

人間の集合Zができると、Zの中に一人邪魔者Xが生まれてしまうという法則があります。
Zの中にXが生まれた場合、そのXを排除するとします。
その結果できたのが集合Yだとすると、今度はYの中にXが出るという、
集合があれば常にXが生まれるという、要は集合には常にXが現れるという法則です。
そのため、人間の集合を円滑にするために、
そのXの身代わりを生み出す研究がすすめられてきました。
そして満を持して、その身代わりが生まれたのです。


解りづらいあらすじですが、要するにどのグループにも一人は邪魔者扱いされてしまう人間がいて、そんな人間を生み出さないためにどうするかということ。
ただ、ストーリーはあってないようなもので、今回の目玉は一人一人が複数のキャラクターを演じ分けているところでしょう。役者が舞台袖にはけて切り替えるのではなく、舞台上に隠してあったり、無造作に置いてあったりする小道具を使って別人になり切る様子はものまね芸人のようで、まさに演劇ならではの手法だなと感心させられました。喫茶店での奥様トークは爆笑しましたし、中でも蓮舫ネタには噴き出さずにいられないほど。

そしてこの気恥ずかしいタイトル。"属する"という意味の記号"∉"が使われているように、実は他人に属する、または他人に属されることを真っ向から描いているんですよね。他人が自分に属しているかのようにワガママに振る舞う人間に対しての皮肉がいっぱいでなかなか痛快。それでいて、終盤の「僕は君に属しているのさ!」というセリフが心を楽にしてくれます。さらに最後の最後には背中を冷たい汗が伝うような気分にもさせられるなど、相変わらずボリューム満点の内容でした。

ただし、不満点もいくつかあって…。
演出面では本作の最大の目玉と言えるレーザー光線。小劇場であの演出は珍しいようですけど、今回の座席はまたしても最前列ど真ん中だったため、客席の最後列まで発せられるレーザーがほとんど確認できずすごさが確認できませんでした。
あと、作品の出来関係なく気になったのが観客のリアクション。冒頭で登場人物が出てきた段階から爆笑が起きるんですよ。その笑いが盛り上がる前から起きてしまうので、事前情報なしで臨んだ身としては逆に冷めてしまうところがありました。こういう小規模の作品を観に来る人は劇団に馴染みのある人が多く、キャラクターが見えた時点で理解できる部分もあるんでしょうけど、極端に盛り上がりすぎるとこちらのアウェイ感が強まってしまうんですよね。個人的に「いいひとバスターズ」ほどハマれなかったのはそれが理由かもしれません。
スポンサーサイト

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
最近の記事
カレンダー(月別件数付き)
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


いぬふくの最近観たDVD
いぬふくの今読んでる本