Music Review (2016年9月)

Lukas Graham / Lukas Graham ★★★★★★★☆☆☆
シングル「(1)7 Years」が母国デンマークだけでなく、英米をはじめとした各国で大ヒットを記録したLukas Graham。フロントマンの名前がそのままバンド名になっています。北欧らしいフォークサウンドを取り入れたポップスに、R&Bやヒップホップの要素をブレンドした万人受けするサウンドで佳曲多し。曲によってではありますが、歌の印象としては初期のJason Mrazに近いですね。MrazだけでなくMaroon 5やBruno Marsらとも共通性も見出すことができるので、彼らの曲が好きなら買う価値はあると思います。
ただ、全体のクオリティが高いのに、(1)のクオリティが突出しすぎてしまっているのが災いして、アルバム全体としてはバランスに欠けているというか、惜しい印象が残ってしまう点は否めません。そして、上に挙げたアーティストたちの影がチラついて新鮮味に欠けてしまったのもあり、本当なら8点にしたかったところをマイナス1点しました。



「7 Years」(US2位、UK1位)。PVは以前紹介したので、今回は日本語訳付きの特別動画です。


Blonde / Frank Ocean ★★★★★★★☆☆☆
延期に延期を重ねた上でのサプライズリリースであり、世界中で絶賛の嵐と噂のFrank Ocean最新作。僕自身も前作にハマったこともあり、気に入らないわけがないと最初から思い込んでいたんですけど、再生回数が二桁に乗った現在もいまだに馴染めていません。
この人の特徴に音数の少なさがあると思うんですけれども、今回はその傾向がさらに強まり、シンプルさゆえにアルバム上では繋ぎの曲のように感じられてしまうんですよね。アルバムの構成としては非常に凝っていて、批評家が絶賛する理由も理解はできるんですが、前作の「Pyramids」で見られたような転調の意外性などもなく、Stevie WonderやThe Carpenters、The Beatlesといったところをサンプリング、カヴァーしている後半でさえ気を抜いていると聞き流してしまうほど。豪華ゲストもスパイス程度の扱いなのでBeyonceやKendrick Lamarが参加しているからと気軽に手を出すとしっぺ返しを食らうでしょう。
それでも、Andre 3000っぽいトラックの「(11)Pretty Sweet」が、Andre本人が参加している「(10)Solo (Reprise)」からの流れで輝いて聴こえたり、「(3)Pink + White」が聴くたびに新たな発見があったり、惹き込まれるポイントもあるので、印象の変化を期待しつつ聴き続けていきたい作品ではあります。

◆前作の評価
「Channel Orange」 ★★★★★★★★☆☆

「Nikes」(US79位、US R&B9位)。さほど過激なわけではありませんが、一応成人向けとなっているので閲覧注意!
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