全米オープンテニス2016 決勝

Angelique Kerber(2) - Karolina Pliskova(10) 6-3, 4-6, 6-4

ケルバーが接戦を制して今季GS2冠を達成!
全仏では初戦敗退を喫したものの、全豪と全米を制覇、ウィンブルドンとリオ五輪で準優勝するなど、文句の付けどころがない成績。年間ナンバーワン争いはセリーナとの一騎打ちとなりそうですが、セリーナが例年通りシーズン終盤に出場大会数を抑えるようならケルバーが有力になるでしょう。

試合全体はフルで観ていないんですが、ハイライトとスタッツを確認する限り、決勝は両者のプレースタイルがそのまま現れた形と言えそうです。
プリスコワも決勝まで進んだのが納得できるような安定したプレーをしていました。ビッグサーブと両翼からウィナーを狙えるストロークは以前から脅威でしたけど、実はリーチの長さも彼女の大きな武器になっていると今さらながら気づかされました。フットワーク自体は決してよくないんですけど、意外と追いついてしまう…。そして追いついてしまえばそこから強烈なカウンターをお見舞いできるわけで、相手としては簡単にネットに出られないというプレッシャーになっていると思います。リーチの長いプレイヤー対策としては角度のついたカウンターを避けるためセンターにボールを集める作戦を使う選手も多いですが、プリスコワの場合、回り込んでのフォアハンドがセンター寄りからでも一発でウィナーを奪えるだけの威力を秘めており、その作戦も容易ではありません。その点ではチェコの先輩であるクヴィトワ同様、当たり出すと止まらない怖さを持っていますね。

それでも、最後にはケルバーの守備力が上回りました。プリスコワの攻撃的なテニスに守勢にまわることも多かったものの、フォアのダウン・ザ・ラインは要所要所に決まり、相手の2ndサービスは積極的にアタックし続けました。相手の2ndサービスでのポイント獲得率(ケルバー61%、プリスコワ47%)とブレイクポイントの獲得率(ケルバー80%、プリスコワ29%)が勝敗を分けたといったところでしょうか。大切なポイントでのギアの上げ方はナンバーワンに相応しいもので、とても2年前には準優勝トロフィーのコレクターだったとは思えないほどでした。
というわけで、セリーナを除けば2007年のエナン以降、9年ぶりとなるGS2勝を達成し、2012年のアザレンカ以来の新女王となったケルバー。これで彼女の時代が来たとは言い切りませんが、晩成型のケルバーが28歳にして最高のシーズンを送っているという事実は、同世代のプレイヤーにとって大きな刺激になるのではないでしょうか。来年は頼むぞ、ラド姉&ウォズニアッキ!

心配なのは、カロリナ・プリスコワの活躍の陰に完全に隠れてしまっている双子の姉、クリスティナ。数年前までは同じようなランキング推移だったのにすっかり水をあけられてしまいました。全米の裏で行われていた中国、大連のトーナメントで優勝しトップ100復帰は果たしたものの、決勝ではファイナル2-5とされていたのを江口の棄権に助けられた形でしたし、なかなか力を示せていません。
江口の方もあと1ゲーム奪って優勝すれば念願のトップ100入りというところで、靭帯断裂で長期離脱とはあまりに不運…。今はモチベーションを失っているかもしれませんが、将来性のあるプレイヤーなので必ず戻ってきてもらいたいものです。
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