ハッピーボイス・キラー 他

ハッピーボイス・キラー ★★★★★★★★☆☆
シリアル・キラーを主人公にしたコメディとは珍しいなと手を出したんですけど、実際は、コミカルだけど最高に切なく悲しいドラマでした。
主人公のジェリーは統合失調症を患っていて、薬を飲み続けていないと飼っているペットを通して心の声が聞こえてしまう…。そんな彼が故意ではないにしろ殺人を犯してしまうんですが、心の声に負けて遺体をバラバラにし隠蔽してしまうんです。それからはペットだけでなく冷蔵庫に隠した生首までもが彼に語り掛けてくるようになり…、という話。
薬を飲んでしまうと現実が見えてしまうから、あえて薬を飲まずに妄想の世界に浸ることで孤独感から逃れることができるという主人公の葛藤が見えるため、猟奇的な事件なのに主人公に同情的になってしまうのが不思議。そういう意味では、邦題より原題の「The Voices」の方がしっくりくるかな。
本作を魅力的にしているのは何といってもライアン・レイノルズの演技でしょう。頭空っぽのイケメンというイメージだったのも今は昔。「デッドプール」での無責任ヒーローっぷりもナチュラルだったし、この2作で新たなステージに上がってきたなと驚かされました。
エンディングのハッピーなダンスに見られるようなユーモアセンスは好みが分かれるでしょうし、僕もこれはちょっと受け付けませんでしたけど、あらすじと予告編を見て気になった人は観賞する価値は十分にあるでしょう。

◆マルジャン・サトラピ監督作品の評価
「チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~」 ★★★★★★☆☆☆☆



博士と彼女のセオリー ★★★★★★★☆☆☆
天才物理学者、スティーヴン・ホーキングの伝記映画。
エディ・レッドメインは熱演で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を発症したホーキング博士を見事になり切っていますが、自分はそれよりも妻のジェーンを演じたフェリシティ・ジョーンズに惹かれました。彼女の気の強さや、病気の夫をサポートしたいのになかなかうまくいかず、プロの介護士に頼らなくてはならないもどかしさ…、このあたりがしっかりと感じ取れます。と同時に、夫婦をサポートしてくれるジョナサンという男との三角関係も難病モノらしい切り口(実話に対してこの表現はおかしいですが…)で興味深く映りました。
半面、物語としては淡々としていて面白くありません。上に挙げたような面をもう少し強調してくれればより深みのある映画になっていたはず…とは思いますけど、これは実話が基になっているだけに難しいかな。
それでも、ラストの時間が巻き戻っての回想シーンには大いに感動させられました。
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