Thank You / Meghan Trainor



グラミーの最優秀新人賞を受賞したMeghan Trainor(メーガン・トレーナー)の2ndアルバム。
前作は太めの体型を逆手に取った詞や、全盛のEDMとは違うレトロなサウンドが特長的で、ビッグ・ヒットとなりましたが、その時のレビューでも書いたように今後の路線が難しいだろうなという印象は持っていたんですよね。同様の不安を本人や周囲が感じていたのか、はたまた単なるチャレンジ精神なのか、前作のKevin Kadishから、今回はRicky Reedをメイン・プロデューサーに据えて大幅に路線変更してきました。

先行シングル「(3)No」は、音だけでなくヴォーカルもR&Bとヒップホップが融合し始めた2000年前後を想起させるものでしたけど、この曲にとどまらず、全体がこのトーンで固められています。90年代後半からブラックミュージックの世界にハマり始めた自分にとってはうってつけの路線。
(3)は瞬間風速が高いタイプで飽きるのも早かったですが、「(4)Better」や、バラード「(7)Kindly Calm Me Down」あたりは既聴感がありつつも心地よさも備え、一度で気に入ってしまいました。

ただ、別にこの路線なら彼女でなくてもよかったような気もしてしまうんです。2000年前後、ビートの効いたトラックで男を手玉に取ったBritney Spearsや、無責任な男を攻撃したBeyonce(Destiny's Child)らは、抜群のルックスを持っていたからこそ男に対しては説得力が増したんであって、彼女たちと同じ土俵で戦うにはMeghanではどうしてもパワー不足を感じてしまいました。彼女の持ち味の一つである、相変わらず自信過剰な詞も嫌悪感を抱いてしまうし…。
クオリティは確かですが、その割に高い満足感を得られない、もったいない1枚。おそらくこの路線はもうやらないでしょう。次回作は原点回帰なるか、また新たな可能性を模索するか、今から楽しみ(心配?)です。

★★★★★★☆☆☆☆

◆前作の評価
「Title」 ★★★★★★★☆☆☆

「Me Too」(US14位)
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テーマ : アルバムレヴュー
ジャンル : 音楽

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