Dangerous Woman / Ariana Grande



パワフルなヴォーカルを武器にネクスト・マライアという触れ込みでデビューし、2ndアルバムでは「Problem」を筆頭に旬な音を取り入れて大きく飛躍を遂げたArianaの最新作。
先行シングルの「Focus」は「Problem」と同路線でしたが、最終的にこの曲は国内盤にボーナストラックとして収録されるにとどまりました。この路線は彼女のキュートなキャラクターに合っているとは思うんですが、そうすると新鮮味が薄れる分、前作超えは難しくなるので、カラーを変えてきたのは正解だったと思います。というわけで、この3rdアルバムは前作のキャッチーさを残しながらもより本格派を目指した正統進化作。

「(4)Into You」はファンなら誰もが気に入るであろうポップな楽曲だし、「(6)Let Me Love You」は2000年前後のMariahを彷彿とさせるウィスパリング・ヴォイスも、「(7)Greedy」のディスコ・サウンドの中で伸びやかに歌う様子も魅力的。Nicki Minaj、Lil Wayne、Futureといったヒップホップ勢とも相性がいいですし、バラード一つ取っても「(1)Moonlight」や「(11)I Don't Care」を筆頭にしたキラキラしたものと、「(2)Dangerous Woman」や「(8)Leave Me Lonely」のようなパワフルなヴォーカルが光る曲の差別化がされていて、隙が見当たりません。このあたりはさすがMax Martinがガッツリ手掛けているだけありますね。

なのに、同時に物足りなさも感じてしまったりも…。
アイドル然としながらも確かな歌唱力も持ち合わせているという点で、僕の中でこの人はJustin Bieberの女性版というイメージなんですが、2rdアルバムでいち早くZeddと組んでEDMを取り入れたり、最新作ではトロピカルハウスを流行らせたりしているJustinと比べると、Arianaの方はまだスタッフのビジョンの中で動いている感は拭えないんです。
Britney Spearsにしろ、Christina Aguileraにしろ、アイドルと呼ばれていたアーティストは2nd、3rdアルバムで大きく変貌を遂げています。それに比べるとArianaの進化はまだまだ。アメリカではこういうアイドル枠もあまり競争相手がいないのでもう数年はこの路線でもいけそうですけど、個人的にはそろそろ次の形態が見たいところ。

※トラック順は日本盤のものです

★★★★★★★☆☆☆

◆前作の評価
「My Everything」 ★★★★★★★☆☆☆

「Into You」(US47位、UK26位)
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テーマ : アルバムレヴュー
ジャンル : 音楽

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