Royalty / Chris Brown



Chris Brown7枚目のアルバムは、初動で184,000枚を売り上げ、全米3位を記録。この時代にR&Bアルバムがシングルヒットなしでここまで売れるのはすごいことですけど、復活作「F.A.M.E.」をピークに下降線を辿っている印象が残るのも事実。デビューから11年が経過した26歳、さすがにフレッシュさは薄れましたし、かといって円熟期を迎えるには若すぎる…。そんな彼の立ち位置を証明するかのように、本作も自身の個性を前面に出したヒップホップ、EDMを取り入れたバラエティ豊かな王道R&Bアルバムに仕上がっています。

「(1)Back To Sleep」はミッド・ナンバー。ダンスばかりが注目されがちなChrisですが、これは彼の歌唱力を堪能できる良曲。勢いをつけたいはずの1曲目にこれを持ってくるあたりに彼の自信の程が窺えます。
ただ、2曲目以降は近作で見られるMichael Jacksonを意識したような懐古路線が目立ち、さすがにマンネリ気味。久々のPolow Da Donプロデュースの「(10)Discover」も期待外れでした。「(8)Picture Me Rollin'」や、愛娘に捧げた「(14)Little More (Royalty)」は昔のヒット曲のフレーズを盛り込みながらこの時代に合ったトラックに消化できていると思えるんですけど、アルバムを引っ張るほどの魅力はありません。

前作はLil WayneやKendrick Lamarらヒップホップ勢だけでなく、R.Kelly、Usher、Trey Songzといった、本来ならライバルになるべきR&Bアーティストの競演も果たし、非常に豪華な構成でした。結果的にはそれが主役の色を薄れさせてしまい、食い足りなさもありましたが、今改めて聴くとその華やかさが素直に心地よく沁みてきたりもします。
それと比べると、今作は2組だけというゲストの数に驚かされます。率直な感想を言えば、この選択はChrisの実力を再確認できるとともに、彼の現在の中途半端な立ち位置も確認できてしまう内容でもありました。どれも一定のクオリティはクリアしているんですが、バリエーション勝負で制作するのなら、もう少しシングルヒットが狙えるインパクトの強い曲も聴きたかったなぁ。

★★★★★★★☆☆☆

◆前作の評価
「X」 ★★★★★★★☆☆☆

「Back To Sleep」(US53位、US R&B17位)
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

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