ソロモンの偽証

ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★★★★★☆☆☆
いくら前後篇での4時間とはいえ、全6巻の原作を収めたんだからダイジェストのようになるのは当たり前。じっくりストーリーを追っていくのならTVドラマの方がよかったという気もしますが、この時間の制約の中では上手くまとめている方だと思います。元々原作の方も不要だったんじゃないかというエピソードがいくつかありましたしね。
原作との最大の違いは、より藤野涼子にスポットライトが当たっていることでしょうか。原作では群像劇という側面もあり、話が進むにつれ彼女の存在感が薄れていってしまいましたが、この映画版はあくまで藤野涼子が主役。彼女の抱える罪悪感や葛藤が丁寧に描かれています。
子役の演技力には差があるけど、役名がそのまま芸名になった藤野涼子はデビュー作とは思えない落ち着きと存在感を見せています。ただ、良くも悪くも彼女はこの役を引きずっていくことになるわけで、その点ではなかなか難しい役を手に入れたなと他人事ながら心配してしまいますね。

ソロモンの偽証 後篇・裁判 ★★★★★★★☆☆☆
前半の方が面白かったのは原作と変わらずなんですが、ラストは胸が熱くなるシーンもありました。思春期特有の歪んだ友情という面は見事に描かれていたと思います。
しかし、そこには直接結びつかない野田健一や山崎晋吾の視点が削られ、垣内美奈絵のエピソードも触れている程度なので、全体的にはありがちな学園モノに収まってしまったかなという印象も…。特に原作で最も好きなキャラクターだった山崎晋吾の存在がほぼ消されてしまったのは大きなマイナス。
冷静に見てしまえば、中学生たちが大人を巻き込んでここまでのイベントを開いておいて、この程度の動機だったのかという思いもあります。動機の弱さは原作からの不満がそのまま引き継がれてしまった形ですが、昭和の雰囲気を含め、見せ方としてはありかな、と。

◆成島出監督作品の評価
「八日目の蝉」 ★★★★★★★★☆☆

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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

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