>(ダイナリィ)

ダイナリィ

カムカムミニキーナの劇団旗揚げ25周年記念作品。今回はやましげこと山崎樹範が2年ぶりに出演、しかもカムカム公演では初の座長ということで即SSSシートのチケットを入手。

このSSSシートというのが本作最大の特長でしょう。
通常であればステージに向かって正面に席があるはずなんですが、今回は何と両サイドにも席が用意されています(座席表参照)。これがSSSシート。ここからなら、普段見ることのできない舞台下で待機や準備をしている役者も確認できるというわけです。斜め後ろからになってしまうからか、各列の1~4番は使われていなかったので、実質54席だけの特別席ということになりますね。
横からの観劇ということで見づらさは心配だったものの、杞憂でしたね。重要なシーンは多方向に見せるように演出されていますし、役者が舞台の周辺をぐるぐる回る場面も多く、横からという感覚は予想以上に小さいものでした。
加えて、舞台下で着替えたり、小道具を用意する役者もじっくり堪能できます。やましげが目の前で飲み物を補給したり、他の役者と小声でことばを交わしているのを見た時はテンション上がったなぁ。舞台下でもいい顔じゃないかと思っていたら、キメ顔していたことがアフタートークで判明(笑)。
ただ、舞台上、その周囲で動き回る役者、舞台下の役者、とここまで視界に飛び込む情報量が多いとますます混乱するのも事実。これもまた、現実と虚構の境がなくなる感覚を味わえるという演出の一部なのか。物語を理解するために前方からも観たい、とリピート欲を促されたのも松村武氏の策にハメられたということなんでしょうか。

というわけで、いろいろなところに目移りしまくったせいか、物語は正直、2~3割しか理解できなかったような気がします。一つ一つの話はシンプルなはずなのに、劇中劇を挟んだ多重構造になっているために、自分の置かれている場所を把握するだけでも精一杯。しかし、理解しようなんて考えずに、ダンスやマスゲームを見るくらいの気持ちで臨めば、通路まで使っての息の合ったパフォーマンスに終始圧倒されます。ここまで完成されたパフォーマンスが最前列で見られるなんて最高の贅沢。

キャストも旗揚げ当初から在籍する劇団員から、夕輝壽太と莉奈の美男美女ゲストに至るまで見せ場があってよかったです。中でも、劇団の座長である松村さんが演劇を全否定するシーンが、ベタな笑いでありながら最高! 蓄音機役(笑)から食いしん坊実業家までこなす佐藤恭子さんも好きだわ~。この劇団は魅力的な人が多すぎて、目がやましげを追い切れません。
とにかく、ドラマや映画にはない生で観てこその魅力を存分に詰め込んだ傑作なので、時間とお金に余裕がある人には一般席とSSS席の両方で観てほしいものです。

今回は座長ということでやましげ関連のグッズも豊富でしたが、金欠のためパンフレットしか購入できず。しかし、やましげ責任編集のパンフは、キャスト紹介やカムカムの歴史だけでなく、やましげが実家でご両親と対談なんていう企画まで収録された充実の一冊でしたよ。

◆カムカムミニキーナ公演の感想
「クママーク」
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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