サード・パーソン 他

サード・パーソン ★★★★★★★☆☆☆
これはネタバレなしで感想を書くことが本当に難しい作品ですね。でも、あらすじや他人の感想だけ読んで観た気になってほしくないので、できるだけ詳細は伏せます。
一つだけ明かしてしまうと、本作に登場する人物の大半は実在しません。人物の描写が増えるたびにそれぞれの関係性がどんどん解らなくなるという難解さがあり、多くの主人公が存在する群像劇のようで、実はそうではないという不思議な作品。さらに小説的でもあり、でもきちんと映画的でもあるという多様性があります。理解できない箇所も多々あったけれども、気力がある時にもう一度観返したいものです。
ただ、その難解さが続きを観たいというモチベーションになっても、観賞後に「なるほど!」と思えるほどのカタルシスを得られなかったのがマイナスポイント。「クラッシュ」であそこまで見事な群像劇を作り上げたポース・ハギス監督なら、この複雑な物語ももう少し解りやすく見せられたんじゃないかな。
それと、個人的にはジェームズ・フランコの存在感がなかったのが物足りなかったです。メインに挙がっている6人の中では圧倒的に扱いが小さかったような…。逆にノーマークだったオリヴィア・ワイルドの奔放さが魅力的でした。

◆ポール・ハギス監督作品の評価
「クラッシュ」 ★★★★★★★★★☆



フォックスキャッチャー ★★★★★★★☆☆☆
オリンピック金メダリスト殺人事件を基にしたサスペンス。
チャニング・テイタム、マーク・ラファロ、スティーヴ・カレルの3人がメインというだけで観たくなりましたが、実際にこの3人だけで全編引っ張れるだけの演技を見せてくれました。特にスティーヴ・カレルの演技が圧巻で、危うく彼自身のことも嫌いになってしまいそうなレベル。「40歳の童貞男」だった可愛げのある彼はどこへ行ってしまったんだ…。
インパクトではスティーヴ・カレルに負けますが、コンプレックスの塊で無骨な男、マイクを演じたチャニング・テイタムも素晴らしかったです。「マジック・マイク」にしろ「サイド・エフェクト」にしろ、これまでの彼はどこか頭が空っぽなイメージがあったんですが、今回は同じような単細胞な役でも心の中で葛藤する様子が見えました。
ただ、あくまで演技力で見せる作品であって、脚本や演出的な面白さは期待したほどなかったのが残念。

◆ベネット・ミラー監督作品の評価
「カポーティ」 ★★★★★★★★☆☆
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

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