頂点への道 / 錦織圭



錦織くん本人のブログにフリーライターの秋山英宏氏のレポートを挟み込む形で綴られた一冊。2010年からの戦績も添えられており、彼のキャリアを振り返るにはピッタリの内容です。

錦織旋風が吹き荒れている現在でも、日本はテニス後進国であることに変わりはありません。ニュースサイトは海外の記事をそのまま訳しただけで、おかしな日本語が使われていたり、錦織くんの記事も極端なデータばかりを引っ張り出してきて彼の欠点や対策を語ったり、ツッコミどころ満載のものばかり。
その点、この本は錦織本人の文章で書かれているため、内容はリアル。書籍化するために書き下ろしたのではなく、ブログからの抜粋というのは、本作に関しては正解だったでしょう。錦織くんのその時々の率直な気持ちが綴られており、
「勝ったけどスッキリしない」
「メンタルがボロボロ」
など、ネガティブな感情も吐露しているため、読者はツアーの過酷さも感じ取ることができます。逆に、他のプレイヤーのオフコートでの様子なども興味深いところ。

このカジュアルなブログの文章と、客観的で冷静な秋山氏の文章が交互に読めることでメリハリがあり、一気に読みたくなる魅力があります。
錦織くんの自伝だと思って読み始めた人は拍子抜けするかもしれませんが、錦織圭という天才プレイヤーを様々な角度から見つめたい人、彼を通してATPの世界をもっと知りたいという人には最適な一冊なんじゃないでしょうか。
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テーマ : 読書感想
ジャンル : 本・雑誌

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  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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