ニンフォマニアック

ニンフォマニアック Vol.1 ★★★★★★★★☆☆
ニンフォマニアックとは"色情狂"の意味。タイトル通り生々しい性描写が多く、「愛の渦」を超えるインパクトなんですが、そこに数学的や哲学的な会話を持ち込んで一筋縄ではいかない作品になっています。
このVol.1は、若い時のジョーが主役。それを演じるステイシー・マーティンの、男を誘う目つきが素晴らしいです。幼少期のトラウマとかそんな原因ではない、生まれながらにして色情狂ということを自覚し、しかし罪悪感を覚えることもなく生きる女に好奇や嫌悪の目が向くのは仕方ないでしょう。しかし、堂々とした彼女を見ているとそれを批判するのも間違っているような気にさせられます。
さらに、出演時間は短いのにステイシー・マーティン並のインパクトを残したユマ・サーマンの怪演。ジョーに夫を奪われたにもかかわらず、怒鳴り込むのではなく彼女の家にやってきて、「あなたたちの生活水準も変わるのよ」とか「ここですべてが起きたのね」と言いながら息子たちにベッドを見せる、正気の沙汰とは思えない言動がコメディとしてもホラーとしても秀逸でした。
そして、せっかく愛する男と結ばれたのに突然不感症に陥るジョー。そこで前編が終了するため、後編への期待も高まります。

ニンフォマニアックVol.2 ★★★★★★★☆☆☆
Vol.2では回想シーンでもシャルロット・ゲンズブールがメインに…。ステイシー・マーティンの出番が終わってしまったのは残念ですが、赤裸々な性は相変わらずです。
不感症になったジョーは治療(?)のため新たな性の開拓へ…。ことばの通じない相手と関係を持ったり、SMも世界に足を踏み入れたり。「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルが異常なサディスト役で登場したのにはビックリさせられましたが、違和感なく溶け込んでいます。
全体的にはVol.1の方が面白かったんですけど、ジョーの独白が終わり、ホッとしたような淋しいような気持ちになったところでのあの一撃にはやられました。セリグマンの描写は、「小難しい顔をして話を聞いておいて、どうせお前らみんなこれを観て欲情してんだろ」と観客を嘲笑うかのような結末に、さすがラース・フォン・トリアーと唸らされます。
「アンチクライスト」、「メランコリア」に続く鬱3部作ということですが、個人的には3作の中では最も、そして圧倒的に面白かったですね。

◆ラース・フォン・トリアー監督作品の評価
「アンチクライスト」 ★★★★☆☆☆☆☆☆
「メランコリア」 ★★★★★★☆☆☆☆

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テーマ : 映画★★★★★レビュー
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