Music Review (2015年9月)

Hozier / Hozier ★★★★★★★☆☆☆
同性愛者が迫害される衝撃的なPVもヒットのきっかけになった、宗教と恋愛をテーマにした「(1)Take Me To Church」が代表するように、全編シリアスな空気が流れるHozier(ホージア)のデビュー作。
"老練"ということばがピッタリくるような落ち着いたヴォーカルは、とても24歳のそれとは思えませんね。ロックでもあり、ソウルでもあるボーダレスな作風は近年のAdeleやSam Smithと共通する部分もあり、ヒットしたのも納得の内容です。
ただ、その個性や落ち着きが邪魔をしてか、作品の統一感が単調さに繋がってしまっているのも事実。深みがある半面、一聴して耳を惹くような曲が(1)くらいしかないので、アルバム終盤になると集中力が切れて聞き流してしまう曲もいくつかありました。半ばで転調する楽曲などがあれば、そこで引き戻されることがあるのかもしれませんが…。実力的には問答無用にすごいアーティストとアルバムですが、楽しいアルバムかというと疑問は残ります。

「Take Me To Church」(US2位、UK2位)


Beauty Behind The Madness / The Weeknd ★★★★★★★★☆☆
シングル「(7)Can't Feel My Face」と「(5)The Hills」が全米ナンバーワンに輝き、この2曲が収録された本作も3週間全米1位に立った、現在最も勢いのあるシンガー。Drakeの2ndアルバムに収録されていた「Crew Love」で彼のヴォーカルを初めて耳にし、大きな衝撃を受けたことは今でもはっきり憶えていますが、彼がメインの曲になるとなかなかピンと来ず、前作「Kiss Land」はスルーしてしまいました。
今回、The Weekndはヒットするアルバムを作ったと、大抵のアーティストが避けるようなセルアウト宣言をあえてしてきています。確かに、(7)をはじめMax Martinがプロデュースで参加することにより、敷居はグッと下がっていますね。アンビエントなトラックと彼の高音ヴォーカルの相性もよく、ドラッグとセックスについて歌ってもさほど下品にならないのも強みです。個人的には、(発表されたのはだいぶ前ですが)「(4)Often」がアルバムの中で聴くとよかったな。
ただ、やはり前述の「Crew Love」、そしてAriana Grandeの「Love Me Harder」といった客演曲を超えるものは見当たらず、クオリティの高さの割に無難な印象を受けてしまったのも事実。次回作はもう少し冒険した姿も見てみたいところです。



「Often」(US59位、US R&B15位)
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テーマ : アルバムレヴュー
ジャンル : 音楽

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