いいひとバスターズ

いいひとバスターズ

昨年の「本能のイノベーション」(以下「本能」)でインパクトのある演技を見せてくれた宮澤翔と、そこで作・演出を手掛けていた井上テテらが新しい劇団を設立しました。その名も"劇団マカリスター"。本作が旗揚げ公演ということで、お祝いの意味も込め、下北沢シアター711にて昨日のソワレを観てきました。
何だか舞台といえば下北沢というイメージを強く持っていたんですけど、実際に下北沢で観劇するのは初めて。キャパは80程度の劇場で、よりによって最前列のど真ん中。脚を伸ばせばステージに届いてしまう距離だったので、こちらが緊張してしまいました。大好きな役者がいればこの距離に大興奮するだろうけど、冷静に作品を楽しむにはもう少し距離がほしいところですね。首と腰を痛めます…。

さて、舞台は、良い人の皮を被って実はダメなヤツという社会を悪化させるヤツらを退治するための組織「いいひとバスターズ」を中心に進んでいきます。このあらすじと作品名を聞いてクオリティに不安しかありませんでしたけど、結論から言えば「本能」に負けないくらいの快作でした!

途中で数学や物理学を絡めたセリフが入ってきますが、それらはあくまでエッセンスであって、根底にあるのはヒーローがヒールを倒す爽快感とポジティブなヒューマンドラマ。風刺や皮肉も交え、「本能」でもあった憑依ネタや漫画ネタもありながら、マニアックになる一歩手前で抑えて誰もが笑えるものになっています。
そして、いいひとバスターズがダメなやつを退治するシーンは圧巻。正直、最前列では何が起こっているのか理解できない部分も多く、もっと俯瞰で観たかったところですけど、そのハチャメチャ具合も魅力的でしたね。終盤はあのシーンの音楽が流れるだけで気分が高揚するほどでした。やっぱり、テテさんの演出は動きがあって面白いなぁ。

宮澤翔くんは今回主演扱いなので割とオーソドックスなキャラクター。その代わり、脇役のキャラが炸裂していました。
陰の主役ともいえる向井康起のラストの豹変っぷり、そういう意味では西田美歩の顔芸もラストで強烈な印象を残してくれましたし、コッセこういちは喋るだけで笑いが起きるという反則なくらいの個性。これみんなマカリスターの劇団員なの!?
伏線回収の巧みさ、まとまりのよさでは「本能」に分がありますが、キャラクターの個性はこちらの方が上。こんなメンバーが揃った劇団なら今後もきっと面白い作品を作ってくれるだろうと期待できるクオリティで、お披露目作品としては大成功だったんじゃないかな。
でも、観劇後に「あのシーンは…、このシーンが…」と語り合いたくなる舞台なので、観るのなら誰かを誘うことをオススメします。
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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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