21グラム 他

21グラム ★★★★★★★☆☆☆
交通事故によって夫と二人の娘を失ったクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)、その夫の心臓を移植してもらったために生き長らえたポール(ショーン・ペン)、そして轢き逃げ犯のジャック(ベニチオ・デル・トロ)…、この3人の人生が交錯する様子を描いた作品。
単純に被害者といえばクリスティーナなんですが、加害者のジャックもまた、過去の犯罪の服役を終えたばかり。信仰を持ち家族と新たな人生を送ろうとしている矢先の出来事で、簡単に悪人と切り捨てることはできません。個人的に最も感情移入できたのもジャックでしたし、彼の存在が作品に深みを与えていると思います。
ただ、時間軸をバラバラにした構成は逆効果だったのでは? 物語が進むにつれ理解はできるようになっているんですけど、複数の主人公の心情を描き切るにはもっとシンプルでよかったような気がします。実際、同じ監督の「BIUTIFUL / ビューティフル」では一人の主人公をじっくり物語を進めることに成功していましたしね。

◆アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品の評価
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 ★★★★★★★★☆☆

トム・アット・ザ・ファーム ★★★★★★☆☆☆☆
若き天才監督、グザヴィエ・ドラン。今回は監督だけでなく主演も務めていますが、「わたしはロランス」であった鮮やかな色彩は影を潜め、全編に渡って鬱屈とした農場が舞台となっています。
グザヴィエ・ドラン演じるトムは、亡き同性の恋人であるギョームの家を葬儀のために訪れ、そこで彼の母親と兄に出会います。しかし、ギョームは自身が同性愛者であることを母親に明かしておらず、それを兄フランシスに口止めされることに…。脅しのようなフランシスの態度に最初は抗うトムですが、いつしか二人の間には不思議な支配関係が生まれていきます。俗に言う、ストックホルム症候群というものですね。男二人でタンゴを踊るシーンのフランシスは狂気に満ちていて、トム同様にこちらも支配されていきそうなゾクゾクとした感覚がありました。
少ない説明で登場人物の心の動きが手に取るように解るのに、観る人によって解釈が変わってきそうな奥の深さは、20代とは思えない老練さ。ただし、自分の中ではそれが面白さというところまで辿り着きませんでした。フランス語圏の映画はどうも自分とは相性が悪いようで…。

◆グザヴィエ・ドラン監督作品の評価
「わたしはロランス」 ★★★★★★☆☆☆☆
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

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