ウィンブルドン2015 決勝

Selena Williams (1) - Gabine Muguruza (20) 6-4, 6-4

スコアはそれなりに競ったものの、がっぷり四つとは言い難い、最初から最後までセリーナの独り相撲でした。

セリーナは最初のゲームを3つのダブルフォールトで落とすと、ストロークでもミスを連発。百戦錬磨のセリーナといえど大記録が懸かると緊張するものなんだな、と思い知らされる立ち上がりでした。
しかし、それでセリーナが冷静さを失うわけもなく、リードしたムグルザの方にも決して余裕が生まれた風でもないというのが大方の見方だったんじゃないでしょうか。実際、第3ゲーム以降はセリーナは楽にサービスキープ、対するムグルザはキープに苦しみ始め、第8ゲームでイーブンになってからは完全にセリーナの展開になっていきました。

力みが消えたセリーナに死角なし。第2セットはあっという間に5-1になり、あとは優勝の瞬間を待つのみというところまでいきました。
が、その場面から再びセリーナが乱れます。開き直ったムグルザの強打も炸裂し、全仏決勝のように縺れ出しました。さすがに1-5から追いつくのは難しかったか、結果的にはストレートで決着しましたが、全体的にはモヤッとした印象の残る試合でしたね。

ムグルザは初のGS決勝の舞台にも怯むことなく攻めましたけど、単発でいいプレーはあっても結局はセリーナ次第で終わってしまい、自らの展開を作れなかったのが残念でした。
大型のフラットヒッターと戦ってきたセリーナに対し、ムグルザは3回戦以降、ケルバー、ウォズニアッキ、バシンスキー、ラドワンスカ姉、と守備型プレイヤーとの対戦が続いたので、ロングラリーが少ない決勝はペースが掴みづらかったという不幸もありました。
ただ、それを踏まえてもまだビッグタイトルを獲るには力不足なのは確か。セリーナが立て直しを図っている最中にもう少し多くの手を打つことができれば、第1セットを奪ってプレッシャーをかけ続けることができたかもしれません。それと、守勢に回った時のフットワークにも問題あり。このタイプのプレイヤーの多くが持っているカウンターショットがあまりないんです。今後速いサーフェスで攻撃型プレイヤーを倒していくには、最優先の課題になりそうな気がしました。

そして、ついに2度目のセリーナスラムを達成してしまった女王。そして1988年のグラフ以来となる年間グランドスラムにも王手をかけました。
どのサーフェスでも一発でウィナーを奪える攻撃力、ネットでもベースラインでも自在に展開できるテクニック、いったん崩れても最終的に立て直せるメンタルの強さ、どれを取ってもトップクラスで彼女を倒す手立てがありません。ストロークで渡り合えるプレイヤーはいるものの(ex:アザレンカ)、彼女たちはサーブ力で大きく水をあけられているというのが事実。そうなるとセリーナに次ぐサービス力を誇るクヴィトワが対抗馬になるんでしょうけど、セリーナの引退までに彼女のテニスが安定するとは考えられないからなぁ。
というわけで、(セリーナが全米を制覇するかどうかは別として)引退するまでは一強時代が続くという確信を強めた今年のウィンブルドンでした。ダブルスを制したヒンギス同様、この世代は怖ろしい才能の集まりでしたね。
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