ソロモンの偽証 第2部 決意 / 宮部みゆき



大長編もいよいよ中盤。この第2部は、冒頭で藤野涼子が学校内裁判を決意するところから始まります。
僕はこの時点で完全に「涼子、嫌い…」となってしまったせいで、検事側と弁護側に分かれての裁判準備も大きなテンションアップに繋がらず。

しかし、相変わらず読ませるパワーは強いです。
この第2部では柏木卓也と塾が同じだった神原和彦が弁護人に名乗りを上げてきます。他校の生徒なので誰も彼の素性は分かりません。外部の人間である彼が裁判に絡んでくるということは何かしら大きな意味を持つはず。それだけで終盤に向けての興味は高まりますね。
ただ、藤野涼子や神原和彦をはじめとする、大人びていて口達者な中学生たちが中心となるため、可愛げもリアリティもないのは第1部以上。なので正統派の学園ミステリーを期待すると不満が山ほど出てくるでしょう。逆に、学園ファンタジーと捉えればこの路線は新しく感じられます。そう言いつつ、まだ自分は違和感が拭えませんが。

それと並行して、学校外では大出家が全焼するという新たな問題が勃発したり、森内恵美子と垣内美奈絵の対決が新たな展開を迎えたりして、こちらの方に惹き込まれます。このあたりのエピソードが裁判に上手く絡んでくるようだと作品自体の魅力が一気に花開くと思うので、そこに期待しながら残り1,000ページ強、一気に読み進めるつもりです。

◆第1部のレビューはこちら
「ソロモンの偽証 第1部 事件」
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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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