To Pimp A Butterfly / Kendrick Lamar



3月に突如リリースされたKendrick Lamarの新作。絶賛の嵐を目にしながら国内盤を2ヶ月待ち続けましたが、待って正解でした。これは詞を読まないと微塵も理解できないわ…。

音の面では、サックスの音が前面に出たジャズっぽさで統一しつつも、前作よりも多様性が増しています。

「(1)Wesley's Theory」は、Boris Gardinerの「Every Nigga Is A Star」をサンプリングしたことでアルバムのテーマが一聴して伝わる作り。
「(2)For Free? (Interlude)」は攻撃的なトラックで、「オレのディックはタダじゃねぇ」と、いかにもヒップホップなことを言っていながら、実は裏テーマが隠されていたりするところが興味深いところ。裏テーマといえば「(5)These Walls」が面白いですね。女性器のことを表しているようなこの壁は、曲が進むと次第に刑務所の壁に姿を変えます。自分の友人を殺して刑務所にいる男の妹と寝ることでリベンジを果たそうとするという、なかなか粘着質な1曲。このように、1曲の中で形が変わるところが本作の魅力でもありますね。
一方で、「(3)King Kunta」や「(15)i」のようにすんなり馴染んでくるキャッチーなトラックも用意されているので、思っていたほど敷居は高くない印象。

個人的には、タイトルとは裏腹に、全然大丈夫な内容じゃない「(7)Alright」が気に入りました。Pharrellプロデュースだし、万人受けするんじゃないでしょうか。

アルバムのラストで彼は、故2Pacとの疑似対談を実現させ、黒人社会で生きることについて質問を投げかけています。
楽曲面での面白さもさることながら、彼のリリックと、その背景にある社会をもっと勉強したいと思わせてくれる大作。取ってつけたようなボーナストラックは不要。曲数が変わらないのなら…と安い輸入盤にせず、国内盤を購入してその詞の世界を堪能しましょう。

★★★★★★★★☆☆

◆前作の評価
「good kid, m.A.A.d city」 ★★★★★★☆☆☆☆

「King Kunta」(US58位、US R&B20位)
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
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