バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

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割といい評判を聞いていたシネリーブル池袋にて初観賞。
ルミネ8階にありながら、館内は舞台劇場っぽい雰囲気。座席はもう少し傾斜があればと思うけど座り心地よし。ただし、後方席だと他の人が階段を上り下りする時の振動と音がそのまま伝わってくるのが気になりました。
それでも清潔感はあるし、音響もいいし、割引サービスも充実しているしで、池袋では圧倒的に優れた映画館なのではないかな。公開作品が邦画ばかりなのが残念。

さて、映画の話に移りましょう。
まず最初に印象に残るのが、ほぼ全編ノーカットで撮ったかのような独特なカメラワークと、主人公の心情を物語るように挿入されるジャズドラムの音。どちらも奇をてらった風でなく作品に自然に溶け込み、その不安定さが静かな興奮を生み出してくれます。

物語は一度死んだ男が復活するきっかけを掴むというもの。再生モノは好みではあるものの、独特な映像表現や含みのあるセリフなどの影響もあって決して解りやすい展開ではなく、序盤は退屈で何度か睡魔に負けそうに…。
それでも、随所に挟まれるコミカルなシーンはかなり気に入りました。前半を支えているのは、ナルシストな共演者を演じるエドワード・ノートンでしょう。いきなり女性の前で全裸になったかと思えば、プレビュー公演中はアドリブで暴れるし、ベッドシーンで突然の欲情。本番中に<本番>をせがむシーンは笑いを堪えられませんでした。後半も出演シーンが多ければ助演男優賞モノというくらい素晴らしいキャラクターでしたね。

それと同時に、演劇で再起に賭ける元アメコミヒーローの焦燥感もじゅうぶんに伝わってきます。現実と虚構の間を行ったり来たりする主人公というのは「ブラック・スワン」を彷彿とさせますが、CGの使い方がより巧みで見応え抜群。複雑な要素をハイ・クオリティの映像と音楽で一つの作品にまとめ上げた技術に驚かされました。万人受けはしないでしょうけど、多くの人にオススメしたい映画。
そして、いずれレイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を読もうと決意!

★★★★★★★★☆☆

◆アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品の評価
「BIUTIFUL ビューティフル」 ★★★★★★★★☆☆
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

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