la・festa ―人生のレシピ―

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昨夏の「本能のイノベーション」以来、二度目となる劇団たいしゅう小説家公演、そして5作品目、7度目の山本匠馬。
今回は座席が端っこだったんですが、オール男性キャストで客層が偏るのは目に見えていたので、かえってありがたかったです。会場は築地本願寺の中にあるブティストホール。小劇場なので舞台までの距離が近いのは当然としても、最前列だと足がステージにぶつかってしまうくらい近くて緊張しそう。自分が座ったのは4列目でしたが、そのくらいがちょうどよかったかも。

内容の方は、イタリアンレストランの厨房を舞台に、家族の絆と友情を描いた作品。語弊があるかもしれませんが、これがまた超が付くほど男臭くて青臭いドラマでした。心優しい父親と自由を求めて親に反抗する息子、性格の合わない料理長や腕は立つけど人として問題のあるシェフ…。小説や映画では特に目新しくもないキャラクター設定で、一通り登場してしまうと結末までが簡単に予想できてしまうほど。さらに、作品が伝えようとしていることをすべてセリフで言ってしまっているので、観客の想像力を活かせないのも難点。広い層にアピールできる物語ではあるものの、個人的にはやや物足りませんでした。ま、これを2時間で収めるという時点で無理があったのかもしれませんね。

しかし、調理シーンの臨場感はなかなか。舞台なので当然本物の料理は出て来ず、所謂エアクッキングをしているんですけど、全員が一斉に調理に取り掛かる時の慌ただしさと迫力は見応えがありました。そして本当に食欲をかき立てられる! これで「王様のレストラン」並に個性的な人物がいればと考えてしまいますが、さすがに比較対象が強すぎるか…。

山本匠馬演じる猪飼は天才的な腕を持ちながら、ギャンブルで人生を崩壊させる、いわゆるクズ男。パーマでオールバックという髪型は好きではないけど、これまで生で見た役は三枚目ポジションばかりだったため、こういうのも新鮮に映りました。けど、どうせならもっと癖の強い役どころを見てみたいな。「ステーシーズ」でマッド・サイエンティストを、「戦国鍋TV」では嫌味な武将を演じていた彼なら悪人でもきっと魅力的になるはず。
他のキャストもみんな可愛げはあるものの印象に残るほどではなかったのが残念。主役の野久保くんも表情の作り方はよくても台詞回しの拙さが気になってしまったり…。
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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