2014年WTA総括Part4

Part3に続いてトップ10の下半分+主要プレイヤーの総評を。

昨年の記事はこちらから。
Part4
Part5

▼ラドワンスカ姉 70点
対アザレンカ戦の連敗を止め、全豪ベスト4から始まった前半は合格点。しかし、フィジカルが最後まで持たなかったか、モントリオールの優勝を最後に後半は全く振るいませんでした。
全豪のシブルコワ戦、インディアンウェルズのペンネッタ戦、チャンピオンシップスのハレプ戦など、負け試合があっさりしすぎていたのも懸念点。さらに、マカロワやレプチェンコなど、レフティに対しての弱さも相変わらず露呈してしまっています。
そんな彼女、オフシーズンにナブラチロワをチームに召集しました。ラドワンスカのテニスはほとんど完成してしまっているようにも見えますけど、女子ツアーの世界を知る彼女なら新たな道を切り拓いてくれるかもしれませんし、ついでにレフティ対策も見出してくれたらと期待。

▼ブシャール 85点
全豪と全仏ベスト4、ウィンブルドン準優勝は、現在の彼女の実力からすれば出来すぎのようにも思えます。通常トーナメントではがたっと勝率が下がりますし。
相性面で言えばケルバーやウォズニアッキといった守備型プレイヤーには強い半面、トップ5クラスに一度攻勢に出られると巻き返せない守りの弱さも感じさせます。来季はプレッシャーや他のプレイヤーからの研究に潰されてしまうのか、経験を糧に更なる成長を遂げるのか、楽しみですね。

▼ウォズニアッキ 80点
前半は見せ場もなくトップ10から陥落したものの、芝季以降は見事に復調。マキロイとの交際が始まってから低迷し、5月の婚約解消から復調したのは偶然ではないと睨んでいます。また、3度ファイナルセットの激闘を繰り広げるなど、トップ10で最もセリーナを苦しめたのは彼女でしたし、オフシーズンに突入してからもフルマラソンを完走するなど充実した生活を送っている様子。まだまだGSタイトルという大きな目標があるのでモチベーションが下がることはないと信じたいところですけど、何やら新しい交際の噂もあるのが不安材料か。

▼ケルバー 70点
相手の強打をライジングで切り返す球際の強さ、チャンスと見るやカウンターで攻勢に打って出る判断力はWTAトップクラスで3年連続トップ10キープ。芝やインドアといった速いサーフェスでは来季も脅威となりそうです。
一方で今季も4度の決勝進出がありながらタイトルに届かず、フェドでもドイツのエースとして奮闘しながら決勝で2敗し優勝を逃すなど、好成績の割には涙も多かった一年だったのではないでしょうか。彼女の場合、レフティの特性を活かし切れていない面もあるので、今後はサービスからの展開が鍵となるかもしれません。

▼シブルコワ 75点
全豪の決勝進出は今季のWTAサプライズの一つ。その後もアカプルコを制し、インディアンウェルズとマイアミでも上位陣を食うなどの活躍を見せたものの、クレー季以降はパッとしないまま終わってしまいました。
闘志のある選手ですけど、小柄な身体で常に100%出し切るタイプなので、制御不能になることもしばしば。応援している選手の一人ですが、これ以上を目指すには相当な改革が必要になりそうな気がします。

▼ヴィーナス 70点
49位からスタートした今季は、ドバイのタイトルと3度の準優勝を経てトップ20に復帰。モントリオールでは、ここ数年勝てていなかったケルバーとセリーナを撃破するなど、存在感を示しました。
それでも物足りなさを覚えるのは、トップ選手を相手にフルセットを演じた時の勝率の低さゆえか。中でも宿敵クヴィトワとは今季もドーハとウィンブルドンで激戦を繰り広げながらもそれぞれファイナル6-7、5-7で敗戦。オークランド決勝のイヴァノビッチ戦や全米3回戦のエラーニ戦など、ここを突破していれば…と考えてしまうもったいない落とし方がありましたね。既に34歳になったとはいえ、本人もトップ20レベルで満足はしていないはず。もう一度GSの決勝で戦う姿を見てみたいものです。

▼ムグルザ 80点
20歳になった彼女にとっては大きな飛躍の年になりました。全豪ではウォズニアッキを下しベスト16、全仏ではセリーナを倒してのベスト8。さらにスアレス・ナバロと組んだダブルスでも好成績を残し、最終戦出場を果たすなど、単複に渡って大活躍。
オフコートでの柔和な笑顔とは対照的に、コート上ではシャラポワ並の絶叫と闘争心で向かってくるプレイヤー。引き出しは多くなさそうですけど、東レPPOでは今のうちにチェックできてよかったと思える溌剌としたテニスを見せてくれました。

▼スヴェタ 60点
う~む、長期離脱していなかったっけ?というくらい存在感のないシーズンだったなぁ…。全仏のベスト8も、ワシントンの優勝も一年以上前のことのようです。
おそらくそれは、全仏以外のGSでオール初戦敗退を喫したことも影響しているとは思います。クレー季はハレプ、ブシャール、クヴィトワといったところをなぎ倒す活躍を見せたものの、クレー限定プレイヤーになるにはまだ早すぎます。

▼奈良くるみ 75点
昨年の76位から大きく上げて、44位でフィニッシュ。2月のリオでツアー初優勝、日本女子としても2008年の伊達以来となるタイトルを取り、全米では杉山愛以来の日本人女子のシード権を獲得しました。取りこぼしの少なさも彼女の武器。新旧トップ10との対戦も増え、あとはこの経験を来季に活かせるかどうか。日本勢も層は厚くなっているものの、トップ100の壁をなかなか越えられずにもがいているので、来季も彼女にかかる期待は大きいでしょう。
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