渇き。 他

かぞくのくに ★★★★★★★☆☆☆
北朝鮮に住む兄が病気治療のため25年ぶりに日本に帰国。しかし、定められた期間である3ヶ月では治療はできず、滞在期間の延長も認められない…。
現状を知る身としては全くピンと来ませんけど、かつて北朝鮮は「地上の楽園」と呼ばれた時代があったそう。楽園を望んで足を踏み入れたら山ほどの人々が餓死する国で、戻りたくても実は片道切符でした、なんて冗談のような恐怖話。
物理的な距離はものすごく近いのに、全く想像できない別世界であることが、帰国した兄(井浦新)の表情から窺えます。苦手な俳優だった井浦新はこれと「空気人形」でガラリと印象が変わりました。主役の安藤サクラもこの若さで抜群の安定感と貫禄。しかし、本作で最も好きになった人物は監視役のヤン・イクチュンでした。全く性質の違う国にいても、自らの人生があり家族があるという点では共通しているという当たり前のことを最も感じさせてくれるのが彼。前半は機械のように無機質ですけど、次第に人間臭さを醸し出してくるあたりにも魅了されました。
特別に好きな映画とは言わないまでも、あの国の事情を知る人ほど価値が高まる作品だとは思うので、機会があればもう一度観返してみたくもあります。

渇き。 ★★★★★★★★☆☆
「告白」で日本の賞レースを荒らしまくった後だけに、中島哲也監督がどう仕掛けてくるか楽しみでしたが、予想を上回るぶっ飛び感。場面の切り替えが多いMVのような構成で、エログロも強めなので苦手な方は要注意! これまでの作風を想像しているとキツいかもしれません。
タランティーノっぽくもありますけど、同じアジアだからか全体的な質感は韓国映画っぽいですね。役所広司がソン・ガンホに見えて仕方ないです。妻夫木聡もオダギリジョーも天晴れなゲスっぷり。
ただ、映像やキャラクターのインパクトが強い分、肝心のストーリーが見えてこないんですよね。加奈子がなぜああいう行動に至ったのかが見えてこないし、見せないのならばそれはそれで恐怖感を抱かせてもらいたかったところです。中谷美紀が、出演時間が短いなりに圧倒的な演技でラストを見せてくれただけに、その勢いのまま終わっていればもっと後味がよかったんですが。

◆中島哲也監督作品の評価
「告白」 ★★★★★★★★★☆

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(2014/12/19)
役所広司、小松菜奈 他

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