Starting block

starting block

アトリエ第七秘密基地にて、セミナーズ2013オムニバス公演を観劇。
セミナーズ2013とは、日本劇作家協会主催の戯曲セミナー受講生(2013年度)による、劇作家のユニットなんだとか…。

山本匠馬出演作品ではなく、山崎樹範の舞台でもない。じゃあ、誰かといえば、山本匠馬の親友としてブログなどにたびたび登場していたタケこと、丈徳の出演舞台なのでした。数日前に情報を目にしたので、衝動的に席を予約してしまったというわけです。

内容は全4話のオムニバス。
罪を犯した自分を止めるために過去に飛ぶ、SF要素を交えた「もう一度」、駆け落ちしたカップルの秘密をコメディタッチで描いた「No more bet」、自殺した少女が、天使の代わりに死者を天国に導く役目を任される「天使たちじゃない」、舞台を作り上げるまでの苦悩を描いた「鼓動を、止めない」という全くタイプの違う作品が続きます。

タケが出演している「No more bet」は4作品の中では最も王道をいくドタバタラブコメディ。
駆け落ちしたのは出張ホストとその客。お互いが既婚者なので簡単に結婚とはいかず、離婚届だの不受理届だので関係者を巻き込んで一悶着起こします。舞台とコメディの相性は過去の観劇で確認済みでしたし、安心して身を委ねることができました。
ただ、登場人物に奥行きが感じられないからか、人数が次第に増え表面上はドタバタしながらも物語が大きく展開していかず、物足りなさも残りました。落ち着くところで落ち着いたラストも余計なセリフを入れすぎたせいで間延びしてしまった印象。

他の作品にも共通して言えることですけど、テーマがはっきり分かっても印象的なシーンがないために淡々としてしまっていたのが残念です。
しかし、最後の「鼓動を、止めない」。これはすごかった!
舞台制作を描いた作品なので、もうこれはほとんど自身で再現したドキュメンタリーのようなものなんですが、物作りの裏側を覗くドキドキと、1シーン1シーンが短めでテンポよく進んでいくのがプラスに作用して最後まで夢中になってしまいましたよ。経験豊富なプロの作家にはなかなか書けない本でしょう。中途半端に終わってしまうので、もっと長尺で観たかったという欲も出てくるくらい。

この1年半は実績のある演出家、脚本家の舞台ばかり観てきましたけど、こういう真っ新な気持ちで楽しめる舞台もいいものだなと満足して帰途につくことができました。
スポンサーサイト

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
最近の記事
カレンダー(月別件数付き)
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


いぬふくの最近観たDVD
いぬふくの今読んでる本