本能のイノベーション

本能のイノベーション

大塚・萬劇場にて劇団たいしゅう小説家作品の千秋楽を観劇。

主演の山本匠馬以外の演技を全く見たことがなく、事務所の後輩である日南田くんを「我らジャンヌ」のDVDで僅かに確認した程度。20代半ばの無名の役者を中心に、たった2週間の稽古期間でどこまで完成させられるのかという不安は拭えませんでした。
しかし、観劇後は即DVD購入を決意。登場人物みんなに愛着が湧いて、後からいろいろなシーンを思い出してはニンマリしてしまいます。これが井上テテマジックか!

匠馬は主役なので狂言回しのようでいても、お人好しが隠せない憎めないキャラ。純粋でおバカなところは「アトノマツリ」の兎山心のようで微笑ましかったです。さらに、終盤、侍が憑依しての顔つきや声は「ゴウライガン」のガンじゃないですか! 普段の声ももちろんかっこいいんだけど、あの渋声を生で聞ける日が来るとは思わなかったな。
やはり自分は彼の顔芸と声芸が好きですし、あれだけずっしりと重みのある「プルーフ / 証明」からたった1ヶ月でここまでのコメディに溶け込める幅の広さを心から尊敬します。

日南田くんはホスト役。「我らジャンヌ」では端役でしたし、さほど期待はしていなかったんですが、ある意味最も存在感があったキャラでした。周囲の冷たいセリフをチャラく受け止め、全力のシャンパンコールを披露。こんな役ができる人だとは…。デフォルメ具合が見事すぎて、狩野英孝の影も若干ちらつきましたけどね。

しかし今回のMVPは、バラエティ担当の放送作家、所ねずみを演じた宮澤翔くん。
被験者を恐怖に陥れるはずなのに物語がコメディになってしまうのは、ねずみのバラエティ気質のせい。そのいい加減さと能天気な表情が、この先が絶対に面白いものになるという確信を持たせてくれました。
そしてラストのフラメンコ。ここで踊る必要かあるのか!?と思いながらも、あまりに馬鹿馬鹿しくて笑いと拍手が止まりませんでした。スラッとしたイケメンなのに、最後はなぜか大泉洋にしか見えなくなりましたよ。

侍にしろフラメンコにしろ、本能が目覚めてからのアクションのバタバタ感が滅茶苦茶なのに計算し尽くされていて大興奮。上に挙げた以外のキャストからも本当に魅力が溢れていて、舞台の隅でセリフがなくても実にいい表情や動きをしていました。全員の演技を隅々まで楽しむには繰り返し観なくては、とDVD購入を決意したわけです。
個人的にはこれまで観た中でもトップクラスに好きな舞台だったな~。いつかまた井上テテ作品で暴れる山本匠馬を見てみたい! もちろん山本匠馬×宮澤翔の再共演も!
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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