Music Review (2014年6月)

In the Lonely Hour / Sam Smith ★★★★★★★☆☆☆
Naughty Boyの「La La La」やDisclosure「Latch」など、ゲストアーティストとして参加した曲でも確かな存在感を持っていて、一瞬にして耳を奪われてしまったシンガー。BBCのSound of 2014で1位に選ばれ、男版Adeleとも言われているとなれば当然今後の活躍にも期待してしまうわけですが、確かにこの声が作り上げる世界観は1作目にして圧倒的。
しかし、アルバムとしての完成度がそれについてきていません。大半を占める暗めの楽曲があまり個性豊かとは言えず、合い間に挿入されるアップもアクセントというより唐突で浮いてしまっています。ありがちな手法ですが、前半アップ、後半スロウで固めた方がすっきり聴けたかと…。それと、嫌いではないですけど「(1)Money On My Mind」以外のアップがどれも既聴感が強いのが気になりました。
何にせよ、ここまでの才能の持ち主ならば2作目以降も聴き続けることになるでしょう。歌を堪能するためにもアンプラグド・ライヴも演ってほしいですね。

In the Lonely HourIn the Lonely Hour
(2014/06/17)
Sam Smith

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「(3)Stay With Me」(US10位上昇中、UK1位)


Me. I Am Mariah… The Elusive Chanteuse / Mariah Carey ★★★★★★☆☆☆☆
シングルヒットがなかなか出ず、延期に延期を重ねたため5年ぶりとなってしまったMariahの新作。最終的にシングルのほとんどが収録されたんですが、最も気に入っていた「Triumphant (Get 'Em)」が入らなかったのが残念。確かにMariahの主役感はありませんでしたし、アルバムのカラーとは合わないんですけども。
というわけで、アルバムは全体的に落ち着いた内容。いきなりゴスペル調の「(1)Cry.」から始まったのにはビックリしましたが、あとは最近の彼女の作品にありがちな肩の力が抜けたトラックが並びます。Kanye West & Jay-Z「Niggas In Paris」やBeyonce「XO」のプロデュースで名を挙げたHit Boyは「(5)Thirsty」のような個性的なトラックを提供していますし、「(8)You Don't Know What To Do」のようなディスコ調の曲もあるものの、全体の印象としてはかなりオーソドックス。そう感じる一因としてはMariahのヴォーカルの魅力が薄まってしまったということがあるかなぁ。
The-Dreamのカラーに染まった前作に馴染めなかった人にとってはポップさが戻った今作は嬉しい内容かもしれませんけど、地味ながら統一感があり、繰り返し聴きたくなった前作の方が自分は圧倒的に好きです。

◆前作の評価
「Memoirs Of An Imperfect Angel」 ★★★★★★★☆☆☆

「(4)Beautiful」(US15位、US R&B3位)
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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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