全仏オープンテニス2014 決勝

Maria Sharapova (7) - Simona Halep (4) 6-4, 6-7 (5-7), 6-4

率直に言うと、期待していたほど面白い試合にはなりませんでした。
準々決勝以降ダブルフォールト(DF)病に陥っていたシャラポワはこの決勝も乱調、3セットで4つずつ、計12回のDFをしてしまいます。加えてストロークもしっくりきていない印象を持ちました。連続でフルセットを戦ってきた疲労のせいか、単純に相手が動きのいいハレプだからか、フットワークがおぼつかない気が。
簡単なミスにあれほどフラストレーションを溜めるシャラポワを見るのは久しぶりのような気がします。

ハレプの方は好調とまではいかないものの、いつも通りのテニスができていました。いや、初のGS決勝だということを踏まえると上出来でしょう。第1セット、2-0から5ゲーム連取された時はワンサイドゲームになるかと思われましたが、そこからよく踏ん張ってついていきました。
ただ、ハレプはバランスの取れたプレイヤーであってもスーパーショットを放てるタイプではないので、乱調なシャラポワとの試合が単調なものになってしまうのも仕方ないのかもしれません。

それでも、ツアー屈指のメンタルの粘り強さを誇る二人。試合が終わるまで諦めちゃいけないというのは当たり前のことでありながら、これを実践するのは簡単ではありません。これを両者がやり遂げてくれたおかげで最終的にはかなり興奮度の高い試合になりました。

ハレプにとっては厳しいポイントも多々ありました。コードボールはことごとくシャラポワに味方し、ファイナル4-4からの最初のポイントはオーバーコールでシャラポワのポイントに…。
優勝に近いところまでいっただけに満足とは言えないかもしれませんが、試合後の悔しさと達成感を同居させた表情は見ているものを清々しい気分にさせてくれましたね。数年前、彼女のプレーを初めて見た時に、その小さな身体に恐るべきファイティング・スピリットを秘めていることに驚かされましたけど、そのガッツはそのままに冷静さもモノにしました。会場で盛り上がっていたのはルーマニアファンだったかもしれませんが、今大会で確実に世界的にファンを増やしたんじゃないでしょうか。

そして勝ったシャラポワ。彼女にはもう畏れ入ったということばしかありません!
かつて自らのフットワークを自虐的に"氷上の牛"に例えたことがあるほどクレーを苦手としていた彼女が、3年連続で全仏の決勝に進出して2度の優勝、クレーシーズンを通してもじび3年間で55勝4敗という驚異的な数字を残すことになるとは。劇的な進化ではなくても、フィジカルとメンタルの強さを活かして相手の粘りにも屈しないテニスを身につけました。さらに、10年間トップレベルで戦いながらも全く衰えないハングリー精神。
クレー季は守るポイントが多かったために一時的にトップ10から陥落するかもと予想していたのに、逆にランキングを上げてくるとは信じられません。ナンバーワンの座奪還も一気に現実味を帯びてきました。赤土から芝への切り替えは最も難しいとされていますが、ウィンブルドンにも期待しています。
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ジャンル : スポーツ

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次は

マリアさま、最後は勝ってしまわれましたね。

数年前からハレプをご存知だったんですね。
そういえば数年前の東レで、選手の応援プラカードを作るブースで会った方が、ルーマニアの選手を応援してると言ってました。
私は全く知らなかったので、それがハレプかどうかも覚えていませんが
もしそうなら、やっぱり光るものがあったということなんでしょうね。

私は数年前初めて見たラドワンスカが好きになりましたけど♪

Wimbledonは誰が優勝でしょうね。
またスクールで優勝予想があるんですが、
好きな選手を書いてしまうから、イマイチ当たらないんですけど。^^;

男子はマレーだとAmélieがうれしいでしょうけど
私はやっぱりRafaです。でも、ジョコが本命のような気がします。

女子はほんとにわかりませんね。
最近ラドワンスカあまりパッとしてない気がしますし
スペイン勢はRGの大活躍はクレーだからという気もしますから、
ニューヒロインならブシャールでしょうか。

セリーナも黙っちゃいないでしょうし、マリアさまだって得意の芝ですからね。
またまた楽しみです。

芝季突入

初ハレプは3年前のトロント、スヴェタを倒した試合でした。
まだトップ50にも入っていないのでナメていましたが、可愛らしい外見とは裏腹にどんなボールにも食らいつくガッツに圧倒されたのを覚えています。
生で見たラドワンスカの衝撃にはさすがに敵いませんが…。
東レに来るルーマニア選手といえばハレプかシルステアのどちらかでしょうね。
ルーマニアもこの二人の成長によってこれから数年はフェドでも好成績を残しそうです。

ウィンブルドン、男子はディミトロフを推したいところですが、さすがにまだ優勝は難しそうなのでマレーを応援しようかな。
でも、今週1コケしているのが気掛かりですけど。

女子はやはりセリーナが本命でしょうか。
全仏早期敗退で調整期間は十分でしょうし、本気で狙ってくると思います。
シャラポワは昔ほどウィンブルドンと相性がよくないし、全仏でサービスが不調だったのが不安材料。
でも、全仏制覇の余韻に浸ることもなく既に数日前にロンドン入りしているとの情報もあり、さすがだなぁと再度感服致しました。
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いぬふく

  • Author:いぬふく
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