愛、アムール 他

愛、アムール ★★★★★★★☆☆☆
タイトルと設定だけ見て、老老介護を通して愛を描いた感動作なんだと思って臨むと見事に裏切られます。
寝たきりとなった妻を病院や施設に入れず、自ら面倒を見ようとする夫。夫は、病気が進行しても入院させないでという妻の願いを聞き入れたわけですけど、心配する娘まで拒否したり、ベテラン介護士をクビにしたり、自分を追い詰めるような行動ばかりとってしまいます。これを責任感と見るか、自分を頼ってくれる妻への逆依存と見るかで感情移入の度合いも大きく変わってくるでしょうが、自分は後者でした。これも愛の形なのかもしれないけど、心のどこかで拒絶してしまう自分がいます。理解はできるんですけども…。
アカデミー外国語映画賞を取るだけあって、メッセージ性の強さと完成度の高さは確か。老いというものを、これほどまで真っ向から描くとはフランス映画らしいですね。とはいえ、最小限の描写で、そこから何かを感じ取ってくれというタイプのフランス映画が苦手な僕は、淡々とした展開に途中ダレてしまいました。

マニアック ★★★★★★☆☆☆☆
猟奇殺人モノといえば主人公は事件を解決するか、逃げ惑いながらも最後は真っ向から立ち向かうかのどちらかと相場が決まっていましたが、本作の主人公は殺人犯。女性の頭皮を剥ぐマネキン修復士というだけでもゾッとします。が、襲われる側の立場なら怖いですけど、襲う側なのでさほど怖くありません。
本作を面白くしているのは怖さではなく不気味さ。主人公の行為は快楽のためではなく精神を病んでいるが故であり、苦しみながら殺人を続けていくわけです。主人公の闇の部分が徐々に明かされていくので、悲しさまでが付き纏います。
主演はイライジャ・ウッド。彼がこういう役を演じられるのは「シン・シティ」で証明済み。あれでイライジャを好きになったという、あまり大きな声では言えない過去を持つ身としてはもうそれだけで楽しみでしたし、実際、その期待には応えていてくれたとは思うんですが、視点が主観のために肝心のイライジャの表情が十分に見られなかったのが残念。主観視点というのも単調になってしまうという弊害もあって、独特な世界観など好きな部分もありながらもクオリティとしては不満も残りました。
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
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