ゼロ・ダーク・サーティ 他

アップサイドダウン 重力の恋人 ★★★★★★☆☆☆☆
重力の相反する二つの惑星に住む男女のラブ・ストーリー。この二つの星は富裕層と貧困層の隔たりもあり、反重力の物質に長時間触れていると発熱し出すため、どうあがいても結ばれることなどできない…。まさに未来版ロミオとジュリエットですね。
しかし、主人公アダムが猪突猛進型のせいか、観ている側としては妙に冷めた気分になってしまいました。恋愛をすれば周りも見えなくなるということなんでしょうが、あれだけ制約があるのに計画性がなさすぎるんです。企画先行型のSFとなるとどうしても矛盾点ばかりが目に付いてしまいがちで、本作もツッコミどころは多々ありますし、いろいろと作り込みの甘い作品であることは確か。さらに多くの説明やエピソードを2時間に詰め込んだせいで、どの事件もあっさり片付いてしまい、何も印象に残りません。
最大の関心事だったジム・スタージェスとキルスティン・ダンストの共演も、そのあたりの不満のせいで何も活きていません。唯一、反重力キスシーンは、やはりキルスティンがヒロイン役を務めた「スパイダーマン」のあれから取ったものなのかなと勘繰ったりもしましたが…。
最大の魅力はやはり2方向の重力が同時に描かれた不思議な映像でしょう。見慣れないので混乱しっぱなしなんですが、特にオフィスで上の世界の住人と会話を交わすシーンなどは楽しいものでした。

ゼロ・ダーク・サーティ ★★★★★★★☆☆☆
ビン・ラディン殺害計画を描いた作品。
9・11は日本人にとってもショッキングな事件でしたけど、その後報復に燃えるアメリカに対し疑問を抱いた人も少なくないはず。本作の尋問シーンも目を背けたくなるほどの恐怖感に包まれましたが、それは描写の生々しさのせいというよりも、正義を盾にすれば何をしても許されると考えている人間が目の前(画面の中)にいるということ。ラストで両親を目の前で射殺され、泣き叫ぶ子どもを見ながら得たことは、テロがなくなることは永遠にないんだという思いの再確認でした。
これが制作陣の意図するものだったかはともかく、作品としてはかなりよくできています。共感性ゼロ&地味な展開で150分強という長尺なのに、最後まで緊張感を持続できたのは自分でも驚きました。主人公マヤの行動理由がいまいち掴めないのは監督の問題でしょう。ジェシカ・チャスティンの演技自体は素晴らしかったです。

◆キャスリン・ビグロー監督作品の評価
「ハート・ロッカー」 ★★★★★★★☆☆☆
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
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