ウィンブルドン2013 決勝

Marion Bartoli (15) - Sabine Lisicki (23) 6-1, 6-4

試合自体は盛り上がるポイントが少なく残念な内容でしたが、試合後に両者が見せた立派な態度にホッとさせられた決勝戦でした。

緊張が見られ、お互いに最初のサービスゲームのラストポイントをダブルフォールトで落とすというハラハラの立ち上がりでしたが、第3ゲームでキープに成功したバルトリが先に立ち直りました。6年前に同じウィンブルドンでGS決勝という舞台に立っていますから、その経験も活きたんでしょう。

対するリシキは結局最後まで自分のテニスを取り戻すことができませんでした。いいショットが出て競るゲームはあっても、ほとんどが単発で終わってしまってゲームを奪うまでには至りません。どちらのセットも最初のゲームを取りながら一気に巻き返され、準決勝までの勢いや彼女の持ち味が全く出ないまま。これまでミスをしても笑顔を見せていた彼女が、終盤では泣きながら戦っていたのを見て、バルトリ応援の自分も胸が痛みました。
それでも、昨年のファイナリスト二人を下しての準優勝は見事でした。故障さえなければトップ10も狙える力がありますし、特に芝では今後も脅威となるのは間違いないでしょう。イライザ(by キャンディ・キャンディ)顔だけど、性格はきっといい子なんだろうなとは思っていましたけど、表彰式で涙を浮かべながら必死に笑顔を作っていたところからもそんな様子は窺えました。

そして、バルトリ。トップ10と一度も戦うことがなかったというのはラッキーですけど、それでも勢いに乗る選手たち相手に1セットも奪われなかったのは優勝に値する安定感でしたね。
GS47大会目で初タイトルというのはオープン化以降最も遅い記録だそうで、それもまた努力家で根性のある彼女らしい記録だと思います。父親の下を離れ、アメリーら新しいスタッフの助力を仰いだことも大きなステップだったでしょうし、客席で応援していたムラデノビッチのような若手(彼女はミックスを制しました)にも刺激を与えたはず。28歳というのは現在のテニス界ではまだまだやれる年齢ですから、これで燃え尽きずにもっと上を目指してもらいたいところです。
また、初優勝で興奮しているだろうに、勝利後すぐにネットに駆け寄ってリシキを抱き寄せたり、表彰式で穏やかに労いのことばをかける様子もバルトリらしいなと嬉しくなりました。

波乱だらけの2週間でしたけど、たまにはこういうのも楽しいものですね。
次の北米ハードでは誰が覚醒するのか、今から楽しみにしています。
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不思議な大会

ほんとに驚きの結果でしたが、コルネもムラデノビッチもがんばってましたし、フランス女子選手好調という感じでしたね。
私としてはAmélie効果と思いたいですがv-9

今回のすべるという問題ですが、マレー優勝のために仕組んだんじゃないかと思うくらいでしたね。
あ、女子はロブソンね。^^;

登録してないので見出しだけしか見てないのですが、
tennisnakamaさんによりますと、フェデラー、ジョコのシューズが禁止され、禁止後ジョコはすべってたという話ですが。。。

ギアもいろいろ規定があるみたいですが、日本ではそういう話はなかなか伝わらないですね。

全米ではこの悔しさもあって、セリーナはさらに怖そうですし、シャラポワも負けた後はよりパワーアップしてくるタイプですから楽しみですね。

テニス強国復活(?)

長年フランステニス協会から距離を置いていたバルトリがフェドに復帰し、ムラデノビッチが見守る前で優勝したというのは、彼女に限らずフランスの若手に大きな自信を与えたと思います。
そういう意味ではアメリーは間違いなく功労者の一人でしょうね。

ジョコのシューズの件は準決勝ですね。
ウェアのロゴやシューズの問題はたまにありますけど、あれってコートに入る前に確認できないんでしょうかねぇ。
試合開始が遅れるし、選手も動揺するかもしれないし、いいことないと思うんですが…。
結果的にマレーが優勝したから大事にならなかったものの、もし彼が滑って怪我をしていたら大会側も相当叩かれていたような気がします。

3強が総崩れするケースは今後しばらくは起きないと思いますけど、たまにはこういうサプライズが起きるのも悪くないかもしれません。
少ししか観られませんでしたけど、フリプケンスのネットプレーやドロップショットは、ウィンブルドンらしくて結構楽しめました。

No title

フリプケンスがこんな選手だったというのは今回初めて知りました。
今まで、キム・エナンが圧倒的に強かったので
ほとんど印象がなかったです。

ほんとに上手いですよね。
私としてはラドワンスカとの決勝希望してたんですが
どちらもSFで負けてしまったのが残念でした。

たらればはないですが、今回リシキがセリーナに勝ってなかったら
たぶん優勝はセリーナだったんじゃないでしょうか。
大会をおもしろくしてくれた功績は大きいですね。

フリプケンス

自分もフリプケンスはこれまでハイライト動画でしか見たことがなかったんです。
故障が多いというイメージでしたけど、昨年はランキングが足りず予選にすら出場できなかったとか…。
見事なカムバックでしたし、ラドワンスカ戦が実現していたら面白い攻防が見られたと思います。

セリーナは相手がトップ選手になるほど本領発揮するタイプなので、4回戦を突破していたらかなりの確率で優勝していたでしょうね。
しかし、決して不調でなかったセリーナに競り勝ったリシキにはビックリです。
ラドワンスカ戦も素晴らしいテニスをしていましたし、すっかりジャイアントキラーとして定着した感じでしょうか。
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いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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