スパークル 他

スパークル ★★★★★★★★☆☆
ホイットニー・ヒューストンの遺作だというのに、日本では劇場公開がスルーされてしまった作品ですが、地味ながらじわじわ沁みてくる良作でした。
ベースとなるのはブラックミュージック界のサクセスストーリーで「ドリーム・ガールズ」と印象が重なり、華やかさと楽曲ではあちらに劣ります。演出の拙さも気になるところ。しかし、キャストが皆好演していて、そのおかげで地味さが身近さとなって感情移入できました。とりわけ、シスターを演じたカルメン・エジョーゴ(リアーナ似)が素晴らしいです。ツンとしていても魅力的で、スター街道を歩み始めた彼女の転落していく様を見るのは本当に辛かった…。それでも三姉妹の絆は最後まで揺らぎなく、その点には大いに救われました。
ホイットニーの役は三姉妹の母親。歌手だったせいで苦しんで死にかけたという、どうしても本人と重ねずにはいられない役だからか、ものすごくハマっていたと思います。歌はさすがに全盛期には及ばないものの、ゴスペルを歌う姿は様になっていますし。
ところでこの作品の制作の話は十数年前に出ていて、主人公はアリーヤのはずだったんですよね。彼女の死去によって計画が頓挫していたので、無事に完成に漕ぎ着けたことは喜ばしいですけど、アリーヤがスパークルを演じていたらどんな感じだったんだろうと考えると複雑な気持ちにもなります。

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(2013/05/29)
ホイットニー・ヒューストン、ジョーダン・スパークス 他

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グッド・ドクター 禁断のカルテ ★★★★★★★☆☆☆
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズでの彼はほとんど印象に残っていないので、感覚的には「エリザベスタウン」以来のオーランド・ブルーム。良くも悪くも無個性イケメンのイメージが強かった彼が今回挑んだのは愛情が暴走する医師ということで、「悪人」の妻夫木聡的な感じかなと軽く手に取ったんですが、予想以上のハマり役でした。控えめな笑顔から怪しさムンムン。普通っぽい彼が演じるからこそリアルに闇を表現できていたと思います。
そんなこともあってか、自分には罪を犯す主人公の気持ちが理解できるような気がしました。自分の知らない場所で幸せになるより、どんな姿でも手元に置いておきたいというのは、多くの人々が抱いている本音でしょうね。もちろん、その気持ちが犯罪にまで及ぶ人はほんの一部ですけど、その境界線は本当に微妙なところにあって実は他人事ではないのかもしれません。
ま、病院の杜撰すぎる管理にはツッコミを入れておきたいところ。全体的に展開に起伏がなくて薄味だったり、後半は秘密を握る人間が標的になるなどよくあるサスペンスになってしまった点は残念ですが、個人的には割と好きな作品です。
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