レ・ミゼラブル

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原作未読での観賞。超が付くほど有名な文芸作品なので王道すぎるほど王道のストーリーですけれど、知らなかった分新鮮に楽しめました。
ただ、中盤の革命シーンは唐突で、しばらくついていけませんでした。ジャン・バルジャンの物語という認識があったために、割と長い間彼が脇に追いやられているということに面食らったんですよね。

そして、歌の比率が予想以上。ほぼ全編歌いっぱなしです。ミュージカルには全く抵抗ないですし、主要曲の歌唱シーンには何度も鳥肌が立ちましたけど、そうでない歌唱シーンでは急に冷静になってしまったところもありました。「今のシーン、何分も歌っているけど、普通に喋れば数十秒だよな…」みたいな。ミュージカルは突然歌い出すから苦手という人もいるけど、自分は重要な場面だけ歌ってくれた方が入り込みやすいかな。

とまあ、満点とはいかなかったものの、やっぱり傑作ですよ。

中心となるのはジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)の償いの人生なんですが、それ以外の人物もみんな信念を持って生きているんですよね。彼らの決断が正しくてもそうでなくても、ひたすら真っ直ぐ突き進む様に心打たれます。法を第一に生きてきたジャベール(ラッセル・クロウ)が革命の犠牲になった子どもに対して行ったこと、そして気持ちが揺らいだ彼の最期…。本当に胸が締め付けて涙を抑えるのに必死でした。
ラストシーンのジャン・バルジャンの表情にも、エポニーヌの意地らしく切ない片想いにも涙腺を刺激されて、本当だったら人目も憚らず号泣したいくらいでした。エポニーヌに関しては、大人になってからはコゼットより魅力的に描かれていたんじゃないかなぁ。

上に歌についての不満を書きましたが、キャストの歌唱力は期待以上。とりわけ素晴らしかったのはやはり、予告編でもプッシュされているアン・ハサウェイの「I Dreamed A Dream (夢やぶれて)」でしょう。以前の記事で彼女のことをあまり好きではなかったと書きましたけど、もう降参するしかありません。ただ歌が上手いだけではない、女優ならではの表現力が如何なく発揮されて彼女の顔から目が離せませんでした。観賞から1日経ってTVなどからこの歌が流れるのを何度か聴きましたけど、CMの十数秒だけで目頭が熱くなります。

2012年を締めくくるに相応しい愛と信念の物語。
苦しい時に誰かが手を差し伸べてくれ、誰かのために必死に生きることで、人生が全く違うものになる…。観賞直後、これまでの自分を省みて、他人のために生きたいと本気で願いました。
こりゃあ、原作も読まなくてはいけませんね。これは来年の目標にしよう! DVDも必ず買いますけど、未見の人はぜひ劇場で。感動が大きく変わってくるはずです。

★★★★★★★★★☆
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

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