2012年WTA総括Part5

5回に分けて書いてきたシーズンを振り返る企画もこれで最後。今回はトップ10以外で触れておきたい選手を何人かピックアップしておこうと思います。

トップ10プレイヤーの総評はこちら
Part3 (1~5位)
Part4 (6~10位)

▼キリレンコ (14位) 80点
プロ転向した頃から技術力には定評がありましたが、経験を重ねることによって試合運びが巧くなり、引き出しの多さが活きるようになりました。コートを広く使ったストロークで相手を追い込みネットに出る、詰め将棋のようなテニスは面白いです。
ダブルスの強さも彼女の技術力を物語っていますね(ペトロワと組んで最終戦優勝、五輪銅メダル)。
しかし、大きな弱点がなくお手本のようなテニスができるというのは、同時に相手としてもある程度やりやすいということ。トップ10になかなか勝ち切れないというのもそれが原因なんじゃないでしょうか。驚異的な粘りを見せるラドワンスカや、グリグリスピンで相手を追い込むエラーニのように強い個性を手に入れることができれば、さらに上が狙えるような気がします。

▼ゲルゲス (18位) 65点
全豪では自身初のGS4回戦進出を果たし、ドバイで決勝進出したあたりまではよかったんですが、それ以降は存在感がなくなってしまいましたね。
あのサービスとフォアは当たり始めると手が付けられず、五輪のラドワンスカ戦なんかは圧巻でした。が、決め手に欠けるバックハンドとプレーの単調さは今季も改善されず。個人的に、フォアの強い選手(と美人選手)は好きなので、来季はもう一皮剥けてもらいたいところ。そのためには低いボールの処理がもう少し巧くならないと…。

▼ヴィーナス (24位) 70点
最終ランキング24位、トップ10相手に5勝7敗というのは、全盛期の彼女を知る身としては満足できる成績ではありません。けれども、現在のトップ10プレイヤー以外に負けたのは1度だけ。病気を抱えた中で上位陣と互角に渡り合えるのだから、まだまだ期待してよさそうだなという印象は持てました。相手が崩れていると見るや、あっという間にネットに詰められるフットワークと勘の鋭さはいまだ健在ですね。
ただ、ラドワンスカやケルバーのような堅い守りを突破できていないのは事実なので、安定感はもう少しほしいところです。

▼マルティッチ (59位) 60点
未ブレイクの若手の中で、割とプレースタイルが好みのマルティッチ。印象としてはエナン+カタリナ(スレボトニク)÷2といったところかな。独特なスタンスから放つフォアハンドと、両手バックながらスライスやドロップショットも器用にこなすテニスは、上位陣にとっても厄介な相手のはず。
まだまだ安定感に欠け、左脚の故障で全米の前哨戦をスキップしたこともあり、昨季の49位よりは下げましたが、トップ10から2度の勝利を挙げるなど成長の跡は見せたと思います。まだ21歳。来季はトップ30入りを狙ってもらいましょう。

▼スヴェタ (71位) 40点
トップ50ミスは2001年以来。
ランキングを落としていたせいで序盤から上位陣と当たる場面が多かったこと、大きな故障でウィンブルドンの後は一度も戦っていないことなどを考えればスランプとは言えませんが、13敗のうち逆転負けが5回、しかもここを取れば勝利という2ndセットのタイブレイクを落としての敗退が3回もあるなど、相変わらず勝負弱さが目立った年でした。
それでも、ラドワンスカを下した全仏3回戦のようなテニスがある限り、自分は彼女を諦めません。身体能力の高さとタッチセンスがいかんなく発揮され、編集なしで好プレー集が作れそうな一戦でした。
これまで大きな怪我もなかっただけに、現在の長期離脱からどういう形で戻るのか不安もありますが、期待しすぎないように注意しながら追いかけていきたいところ。
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