嵐が丘 (上) / E・ブロンテ

嵐が丘〈上〉 (光文社古典新訳文庫)嵐が丘〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
(2010/01/13)
E・ブロンテ

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三浦しをんがエッセイ「夢のような幸福」で取り上げていたのをきっかけに興味を持った作品。

屋敷の令嬢キャサリンと身分不相応の若者ヒースクリフは恋仲になるが、ある時、容姿端麗で金持ちのエドガーが現れ、キャサリンと結婚してしまう。悲嘆にくれるヒースクリフはその結婚がエドガーの計略によるものだということを知り、そこから復讐の鬼と化すのだった…。

というのが、読む前に自分が勝手に抱いていたイメージだったんですが、そんな美しい復讐物語ではないんですね。実際は、他人の話など聞き入れない人間たちによる、まともじゃない自己主張合戦でした。
現時点ではまだ復讐もほとんど始まっていないし、ヒースクリフが失踪中に何をしていたのかも明らかにされていません。それぞれに子どもが生まれても彼らの存在感はまださほどないですし、そもそも作中で何も起こっていないと言っても過言ではないくらい。なので面白いとも面白くないとも言えないんですが、その分、下巻で一気に嵐が吹き荒れるのではないかという気持ちが湧いてきて、ワクワクさせられます。

それにしても、登場人物の性格はみんな強烈ですね。今後への期待という意味でもヒースクリフを一番贔屓にしているんですけど、印象度という点ではキャサリン(母親の方)に敵う者はいないでしょう。下巻の背表紙に書かれているあらすじを読んだだけで死んでしまうということが判ってしまいましたが、それまでに相当な錯乱ぶりを見せてくれるはずです。
最初はヒンドリーのヒースクリフに対する理不尽な虐待に面食らったりもしましたが、19世紀のイギリスということを考えればある程度腑に落ちます。しかし、こうなると使用人ネリーとジョウゼフの主人に対する態度が雑すぎるような…。このあたりの人間関係も魅力的でした。

昼ドラにピッタリな題材だと思っていたら、かつてフジテレビで放送されていた「愛の嵐」や「新・愛の嵐」はこれが元になっているとか…。原作を読み終わった頃に再放送がやってくれたら嬉しいんですけど、ま、無理でしょうね。
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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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