全豪オープンテニス2012 準決勝

Maria Sharapova (4) def. Petra Kvitova (2) 6-2, 3-6, 6-4
Victoria Azarenka (3) def. Kim Clijsters (11) 6-4, 1-6, 6-3


準々決勝で技巧派を退けて勝ち上がった4人は揃ってハードヒッター。なので試合内容にはあまり期待していなかったのですが、予想以上の大激戦となりました。

第1試合はアザレンカの成長が感じ取れる一戦でしたね。
キムは足首の状態が万全でないのは明らかですが、準々決勝と同等には動けていたと思います。今年が最後と決めている大会で少しでも納得のいくテニスをしたいという気持ちが十分に伝わってきました。しかし、キムの攻撃力を持ってしても強化されたアザレンカの守りを突破することは容易ではなく、またアザレンカの積極的な攻めに手を焼きましたね。
それでも、ペースを掴んだ第2セットはアザレンカを圧倒し、ファイナルセットのファーストゲームにブレイクポイント(BP)を握りました。そこを取れていれば…。結局、それを逃すと次のサービスを簡単に落として0-2にしてしまいます。直後のゲームのブレイクに成功してプレッシャーを掛けるも、続くサービスゲームを再び落とすなど波に乗り切れず、徐々に流れを引き渡してしまいました。
もちろん、キムが故障を抱えていなければ違う結果になった可能性も考えられますけど、アザレンカの攻撃的ながら堅実なテニスは十分勝利に値するものでしたね。GS初の決勝進出を目前にしても精神的に揺らがなかったのもさすがです。唯一の不安要素はサービスかな。ビッグサーブを持たない割にダブルフォールト(DF)も多く、しかも大切な場面で出ているので、プレッシャーの掛かる決勝ではしっかり修正していきたいところでしょう。

もう一戦は、女子テニス界を代表する速攻型の二人の対決。型にハマった時の攻撃力ではシャラポワの方が上ですが、サービスの安定感と、カウンターやスライスの凌ぎなど守備力で上回るクヴィトワ優位と予想していました。特に速攻型同士となればサービスはいつも以上に重要になるはずですから。
シャラポワは全体を通じて安定はしていて、波の大きなクヴィトワ次第で試合は中盤まで進んでいきます。序盤は大ホームラン連発だったストロークが、第2セットではリターンエースをきっかけに突然炸裂し出した時は、クヴィトワが最後まで押し切ると考えていました。シャラポワの方は2ndサービスの精度が相変わらず低く、DFの数はこの試合10個。13回のうち8回のサービスゲームでDFを出していたわけですが、許したブレイクを3度に止めたことが大きかったですね。クヴィトワが14回あったBPのうち3度しか成功しなかったのに対し、シャラポワは5度のチャンスすべてを成功させているわけですから、大切な場面でいかにシャラポワが粘り強さを発揮していたかよく分かります。
ファイナルセットもサービスゲームごとにDFを出す展開で、シャラポワの方が追い込まれた状況だったと思うんですよ。それでも1度ブレイクを許しただけに止め、4-4で迎えた第9ゲームで初めてDFなしでキープに成功すると、逆にプレッシャーを感じたクヴィトワが自滅してゲームセット…。
クヴィトワが脆さを露呈したという言い方もできますが、これはやはりシャラポワの精神力を褒めるべきでしょうね。第2セット、シャラポワにBPが一度も訪れなかったことが物語るように、勢いは完全にクヴィトワにありました。昨年のウィンブルドン以降、彼女があそこまで調子を上げてきた中で受け止め切った選手はほとんどいなかったように思います。クヴィトワは絶えずプレッシャーを掛け続けていましたが、それに屈しない相手の前に実はクヴィトワ自身も相当のプレッシャーを受けていたんでしょうね。
二人とも好きなプレースタイルではないんですが、息詰まる精神戦に最後まで手に汗握って観戦してしまいました。

というわけで、決勝は第3シードのアザレンカと第4シードのシャラポワになりました。勝った方が大会後のランキング1位になります。
これまでの両者の対戦成績は3勝3敗。しかし、直近のシャラポワの勝利がアザレンカのリタイアによるものだったこと、そしてシャラポワが勝つ時はフルセットに縺れ込むのに対し、アザレンカの勝利はすべてストレート勝ちということを踏まえると、アザレンカ有利だと思います。個人的な印象でも、ここ数年のシャラポワはアザレンカや李娜のようなフラット系で攻撃的なベースラインプレイヤーに分が悪い気がするんですよね。守備力を増したアザレンカ相手に速い展開の中で攻め切ることができるか。また、シャラポワは自分のサービスを安定させながらどこまでアザレンカの2ndサービスにプレッシャーを掛けることができるかというのが鍵になると思います。
今日のようにフルセットで互角の展開に持っていければ、いくら成長したアザレンカと言えどGSタイトルの重圧に苦しめられるんじゃないでしょうか。
もちろん自分は、シャラポワの4年ぶりのGS優勝、ナンバーワン奪回に期待します!
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テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

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あとは

アザレンカの気持ち次第のような気がします。
今大会では、精神面の成長も感じられましたが、
初めてのGS決勝ですから、今までどおりにいくかどうか。。。
シャラポワはそこはほんとに強いですからね。

私はここからは男子が気になります。
ラファ応援ですけど、最近ジョコには分が悪いし
マレーにももう以前のようにはいきませんからね。

フェデラーに対しては勝ち方を知ってる感じがしますね。
でも明日はスヴェちゃんヴェラちゃんのダブルス決勝も放送されますから
そちらを楽しみにしています♪

メンタル

今日のようにメンタル勝負になればシャラポワ有利ですよね。
ただ、相変わらずサービスに問題があるので、応援している側としては安心できません…

アザレンカの方は今日も相当緊張していたみたいですから、決勝となればより苦しみそうです。
初めての決勝では満足のいくプレーができずに敗れる選手もたくさんいますけど、ただ彼女は快進撃で勝ち上がったタイプの選手ではないので、自信を持ち続けられればチャンスはかなりあると思ってます。

ナダルは本当にフェデラーに強いですね。
僕が見たのはなぜかフェデラーの得点シーンが多くて、ナダルのストロークも浅くなっていたんですけど、やはり自信を持ってプレーしていたように見えました。
フェデラーは昨年末は強かったですが、このままだとジョコ&ナダルの故障中の活躍だと言われそう。
4強の中ではナダルとマレーを応援しているので、決勝はこの組み合わせになってほしいです。

明日は女子ダブルス決勝ですね~。
WOWOWでは録画放送なんでしょうか。
でも、テレビでスヴェタの応援ができるというのはうらやましいです。
そういう時に限って、スヴェタの調子が悪そうですけど…

優勝♪

スヴェ/ヴェラ優勝しましたねぇv-64
この試合のスヴェちゃんは頼もしかったです。
でも、太った?!
ヴェラちゃんと並んでるせいもありますが、いえ、やっぱりお腹が。。。^^;

それにしてもスヴェちゃん、
キレもよかったし、ほんとに上手いのに、シングルスはなぜv-236
ま、今年はまだ始まったばかりですからね。
次は得意のRGですから。

あと、ヴェラちゃんもウェアがFILAになりましたね。
オリンピックはこの2人で出るのでしょうか。。。

ホッとしてます

よく勝ちましたね~。
スヴェタ贔屓とはいえヴェラの動きの悪さにはストレスが溜まりましたが(最初のマッチポイントでスマッシュをミスした時は発狂寸前でしたよ…)、そのおかげで積極的に動くスヴェタが見られたので良しとします。
しかし、彼女はコート内で話し相手がいないとメンタルが安定しないんでしょうかv-403

女子選手のお腹問題(?)はいろいろなところで話題になっているような気がしますけど、サフィナやクヴィトワなど、結構目立つ選手もいますよね。
でもみんなそのせいで動きが極端に悪いわけでもなく、テニス選手独特の体型なのかなと思ってます。
テニスは体脂肪が少なすぎると体力が持ちませんし(セリーナの腹筋は見事に6パックですが…)。
スヴェタが太ったかどうかは判りませんけど、ヴェラと並ぶとやたらデカく見えますね。
WTAのオフィシャルサイトを見るとスヴェタが174cm、ヴェラが172cmになっているんですが、どう見ても10cm近く差があるような…。

そういえば、ヴェラのFILAは今年からなんでしょうか。
しっくり来すぎていて気付かなかった…。
ロシアはベスニナやドゥシェビナなどダブルスで活躍しそうな選手もいますけど、スヴェタたちはここで優勝したし、ダブルス巧者のキリレンコ、ペトロワ組との2ペアで五輪確定かなと期待してます。
インディアンウェルズやマイアミでもこのペアが実現するかな。
プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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