全豪オープンテニス2012 4回戦

錦織、やりましたね。連日のロングマッチを制してのベスト8。今年はGSのどこかでベスト16入りできるかなと呑気に構えていたら、いきなりそれを超える活躍をしてしまいました。次のマレーは格が違いますし、錦織くんにとってはやりづらい相手だとは思いますが、GSで対戦できることに満足せずに全力で叩きにいってほしいですね。
しかし、格下に敗れても相手を称えるツォンガも立派。ベルディフさんも見習ってください。

スヴェタへの怒りも少しだけ和らぎました。というのも翌日のダブルスの内容がよかったから。スライスやボレーでの状況判断のよさを見て、やっぱり君はできる子じゃないか!と何度思ったことか。まぁ、それを引き出すメンタルを持っていないから負けるんですが…。
ヴェラとのペアはまだ全然未完成で、ラリーが続くと陣形が乱れて二人が交錯する場面が多々ありましたけど、五輪に向けてどんどんチャレンジしていってもらいましょう。
ま、ここで活躍してもシングルスで復調するとは思えませんがね。

Caroline Wozniacki (1) def. Jelena Jankovic (13) 6-0, 7-5
Petra Kvitova (2) def. Ana Ivanovic (21) 6-2, 7-6 (7-2)
Victoria Azarenka (3) def. Iveta Benesova 6-2, 6-2
Maria Sharapova (4) def. Sabine Lisicki (14) 3-6, 6-2, 6-3
Kim Clijsters (11) def. Na Li (5) 4-6, 7-6 (8-6), 6-4
Agnieszka Radwanska (8) def. Julia Goerges (22) 6-1, 6-1
Ekaterina Makarova def. Serena Williams (12) 6-2, 6-3
Sara Errani def. Jie Zheng 6-2, 6-1


3回戦をメディナ・ガリゲスのリタイアによって勝ち上がった李娜。4回戦でも1stセット第7ゲームでキムが足首を捻ったのを見て、これはもしかしたら全仏に続く優勝の流れができつつあるのかなと感じました。実際、キムは明らかに動きが悪くなりました。足が動かず身体を伸ばしてスライスで処理するシーンや、正面に来た球に対して身体を逃がすことができずミスをするシーンも増え、いつリタイアしてもおかしくない状態。しかし、今季がラストと公言している彼女は諦めませんでしたね。こんなに気持ちを前面に出してくるキムを見たのは初めてかもしれません。1stセットを奪われ、2ndも4-5で李娜のサービング・フォー・ザ・セットを迎えますが、土壇場でブレイク成功。そしてタイブレイクでは2-6と4つのマッチポイントを握られながら6ポイント連取で逆転。これは見事でした。
とはいえ、この結果はやはり李娜の問題でしょう。全力で走れないキム相手にどうして届く範囲に打ち続けるのか…。故障を抱えたキムになら最終的には勝てるだろうという甘えがあったんでしょうか。確かに故障を抱えていたり、不調だったりする選手を相手に集中力を保つというのは難しいものです。それでも勝負に徹するのがプロ。この敗戦、彼女にはしばらく後悔という形となって残るんじゃないでしょうか。

キムが準々決勝をまともに戦えるのかという心配はありますが、その彼女と準々決勝で当たることになったのはウォズニアッキです。
しかし、ウォズニアッキは3回戦のスヴェタと同じようなミスを犯しましたね。第1セットを相手のミス量産であまりに簡単に奪ってしまったために安心してしまったか、ヤンコビッチのストロークが入り始めた中盤は凌ぎのショットが浅くなって攻め込まれるようになりました。器用貧乏故に苦しくなるとテニスが中途半端になるスヴェタとは違い、ウォズニアッキには守備は誰にも負けないという確固たるものがありますから最終的には勝てたものの、優勝するにはまだまだ力が足りませんね。
それにしても、ヤンコビッチってあんなにフットワーク悪かったっけと思うほど守れていなかったなぁ。2001年のカプリアティのようなこともあるので断言はできませんが、この先もヤンコビッチのGS優勝は相当厳しいんじゃないでしょうか。

トップハーフは他にもアザレンカとラドワンスカが勝ち上がり、順当な結果となりました。
ラドワンスカはゲルゲスが大乱調だったために何もしなくても勝ちが舞い込んできた印象ですけど、ゲルゲスの強打が入り始めた矢先にしっかり封じ込める技術には惚れ惚れさせられます。これで自己最高の6位浮上が確定しました。あと一つ勝つと5位。GSではベスト4入りすらない彼女がタイトルホルダーの李娜やストーサーの上に行くとは面白い結果ですが、実力的には決して劣っていないと思います。次の相手であるアザレンカも好調ですが、がんばってほしい!

安泰のトップハーフとは対照的に、ボトムはやや意外な結果になりました。
何と言ってもセリーナの敗退でしょう。奇しくも昨年の全米決勝と同じスコアで敗れたセリーナ。プレーもまるでその試合の再現のようでした。これまで困った時により威力を発揮したサービスが不発。さらにストロークもことごとくラインを割り、本人も頭の中を整理する前に試合が終わってしまった感じでした。これを乗り切れば2007年のような復活劇も起こりそうだったんですがねぇ。
セリーナがあまりにも悪すぎてマカロワの調子が見えませんでしたけど、ここまでカネピ、ヴェラ、セリーナといった有力選手をなぎ倒しているだけに自信を持って準々決勝に挑んでくるでしょう。

で、準々決勝の相手のシャラポワ。いやぁ、タフマッチでした…。リシキとのぶつかり合いというか、踏ん張り合いという一戦でしたね。
序盤はシャラポワが3ゲーム先取したものの(この3ゲームだけ見ていません)、調子を上げてきたリシキが一気に6ゲーム連取でセット奪取。シャラポワは大切なポイントでダブルフォールトするなど、攻撃的なリシキにプレッシャーを受けているのがはっきり見て取れました。でも、そこで弱気にならないのがシャラポワなんですよね。第2セットはさらに攻撃的になって奪い返し、ファイナルも13分にも及んだ第3ゲームをキープしたことで流れを引き寄せました。リシキのメンタルもなかなか強く、強打にも最後まで喰らいついていましたけど、最後は経験の差が出たという感じでしょうか。シャラポワの方は相変わらずネットに出ろよと叫びたくなる場面はあるんですけどね。主導権を握っていたのに粘りに根負けして落とすポイントも多々ありましたし。
リシキはビッグサーブだけでなく、強力なストロークも粘り強さもあり、さらにドロップショットも巧く使える。故障が減って波が小さくなればトップ10どころかトップ5にも定着できる力があるとは思います。

残りの二枠はクヴィトワとエッラーニに決定。ベスト8予想の鄭潔は敗れてしまったものの、まぁ、ここはノーシードの選手が勝ち上がりそうという点は的中しました。クヴィトワは、ウォズニアッキやアザレンカよりもドローに恵まれていますし、全豪タイトルとナンバーワンの座に向けて視界良好ですね。

ここ数年、比較的波乱の少ない全豪ではありますが、トップ4シードが全員準々決勝に駒を進めたのはずいぶん久しぶりじゃないでしょうか。この4人は優勝すれば大会後の1位が確定するので、揃ってベスト4入りすれば熾烈な戦いが繰り広げられそう。でも自分はラドワンスカ>ウォズニアッキ≧シャラポワの順で応援します。もちろん可能性が低いのは承知の上で…。
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テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

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ツォンガ

ほんとに、好青年だなぁと思いました。
ベルディフはあまりにお子ちゃま。
アルマグロの粘りにイライラしてたにしても、
ボールが当たってしまうこともテニスではよくあることですからね。
アルマグロはちゃんと謝ってましたし。

錦織はもうすごい!
あの堂々としたところがたのもしくさえありました。

今日のヒューイットの頑張りにも感動でした。
ジョコが簡単に勝つだろうと思ってましたが、セットもとって粘りました。

上のリー・ナのお話は、まるでかつてのAmélieのことのようで。。。^^;
相手が具合悪そうだと却って勝てない。

ヴィッカは突然負けることありますからどうでしょうね。
私としては
ウォズニアッキ>ラドワンスカ>キム>マリアさま>アザレンカで
あとは特に…。^^;

テニスはラドワンスカのほうが好きですが、ずっとNo.1のウォズニアッキのプレッシャーを考えると、とらせてやりたいと思う親心でしょうか。
まだまだ楽しみですね。

プロの自覚

真剣勝負なので感情的になってしまうこともあるとは思いますが、そういう時こそ人間性って出てしまうと思うんですよね。
ベルディフは今回の件で絶対に株を下げたよなぁ…。

反対にヒューイットは思わず応援してしまうような選手ですよね。
度重なる怪我で上位に定着できないというのは元ナンバーワンとしては辛いでしょうが、また活躍する姿を見せてほしいです。
テニスをあまり見ない弟もファンなもので…。

そういえば、錦織くんの活躍のおかげで準々決勝はNHKで放送されることになったそうです。
一般の人の間でもテニスの話題が増えてきましたし、人気が定着してまた地上波に放送を呼び戻してほしいところです。
1日1試合でもいいから!

女子はラドワンスカもウォズニアッキも負けてしまいましたね…。
まぁ、今の時点では力の差と言っていいと思います。
自分もウォズニアッキのファンというわけではないんですけど、メディアで叩かれながらもがんばっているのを見ているだけに、ついつい応援してしまうんですよね。
ナンバーワンからの陥落は決まってしまいましたが、準々決勝では攻撃的な姿勢も見せていましたし、もう一度気持ちをリセットしてチャレンジャーとして奮起してもらいましょう。
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いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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