ソウル・キッチン 他

ソウル・キッチン ★★★★★☆☆☆☆☆
ドイツ映画は随分久しぶりのような気がします。もしかしたら5年くらい空いたかも。
大衆食堂を営むものの、恋人と別れ、椎間板ヘルニアになり、衛生局や税務署とも揉める主人公。散々な状況の中を奔走し事態を好転させていく様をコメディタッチで描いていて、このあたりはかなり自分好みだと思ったんですが、実際はそれほど楽しめませんでした。
原因は主人公の状況が把握しづらい点にあります。全体的に軽めのテイストで描かれていて、しかも細かいエピソードが山ほどブチ込まれているために、苦境なのか好転しているのかいまいち伝わってこないんですよね。それが本作の魅力でもあるんですけど、いくら本筋は重要でないタイプの作品とはいえ、個々のエピソードはもう少し絞ってインパクトが欲しかったところ。
しかし、下ネタに至るまでとことん陽気で不快感はなかったし、音楽は抜群によかったです。一般受けはよさそう。

アンチクライスト ★★★★☆☆☆☆☆☆
夫婦のセックスの最中に幼い息子が家の窓から転落死してしまう。それが原因で精神を病んでしまった妻の回復のために、セラピストである夫は山小屋へ連れて行くが…、という話。
ここ数年、結構な数の映画を観続けているので、過激な性描写や暴力描写に対する免疫もあるつもりですが、これは衝撃的。DVDでは(おそらく日本では劇場公開版も)ボカシが入っているものの、それでも十分トラウマレベルですよ。
表現面には見所がたくさんありました。裸にテンションが上がる作風ではないので、シャルロット・ゲンズブールが全裸でウロウロしていても貧相に見えてしまったけど、それもまた本作のグレードを上げていたように思います。ウィレム・デフォーとともに、その身体には異常なほどの罪深さが宿っていました。また、邦題「私を泣かせてください」というアリア(あの「牡丹と薔薇」でも「涙のアリア」として使われていましたよね)をバックにモノクロの映像が流れるプロローグも素晴らしかったです。
しかし、内容がとにかく抽象的で少しも理解できないんですよね。賛否両論あった問題作「ダンサー・イン・ザ・ダーク」なんて、今思うとかなり解りやすい作品だったんだと思わせられるほど。何度も観返すうちに新たな発見があるタイプだとは思うんですが、再観賞の勇気が湧くのはいつになることやら…。

◆ラース・フォン・トリアー監督作品の評価
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 ★★★★★★★★★★
「ドッグヴィル」 ★★★★★★★★☆☆
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