2011 BEST BOOK

今年読んだ本は新規の小説とエッセイに限定すれば21作。再読本や他ジャンルを含め、上下巻を分ければ昨年以上の28冊になり、一応目標値には達しました。ただ、海外文学に関しては1冊しか読めなかったので、来年は5冊を目標にします。

1. 夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦
これだけエンターテインメント色の強い作品を年間ベストに選ぶのは珍しいことかも。
ベストセラー小説という情報と、オシャレ感を出そうとしている表紙が、かえって自分を遠ざけていたんですが、これは完全に食わず嫌いでした。新しい人物が登場するたびにこれほどワクワクする作品にはなかなか出会えません。今さら感はあるものの、来年は他の作品も読んでみようと思います。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(2008/12/25)
森見 登美彦

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2. 1Q84 BOOK3 / 村上春樹
熱中度ではこれがナンバーワン。ただ、昨年もBOOK1、2を2位に選出したので控えめな順位にしました。長編としては「ダンス・ダンス・ダンス」以来となる楽しさ。3冊とも借りて読んだので、文庫化されたらすぐに購入して再読したいです。

3. 悪人 / 吉田修一
昨年読んだ「パレード」と「横道世之介」がどちらもそこそこ止まりだったので、あまり相性がよくないかもと感じていた吉田修一ですが、これは当たりでした。映画の方が話題になりましたけど、自分は原作の方が好き。
下巻のレビューはこちら

4. 桐島、部活やめるってよ / 朝井リョウ
読みやすいのはもちろん、作者の年齢に見合った、嫌味なく若々しい描写に惹かれました。思い出すのも恥ずかしい、でも楽しかった自分の学生時代と照らし合わせてこそばゆい気分になったなぁ。

5. チョコレートコスモス / 恩田陸
もしかしたら、恩田陸は好きな女性作家のトップポジションを宮部みゆきから奪ったかもしれません。それくらいどれを読んでも満足できます。
これは過去に読んだ彼女の作品と比較するとストレートな内容で、その点だけが物足りないですが、役者という特殊な職業の中で主人公が抱く様々な感情が見事に描かれていました。

6. 悪の教典 / 貴志祐介
上巻で抱いた期待を考えればだいぶ肩透かしな下巻の展開でしたが、それはそれでものすごく怖かったし、展開が気になって楽しめました。
下巻のレビューはこちら

7. しをんのしおり / 三浦しをん
この人のエッセイに外れなし。妄想のバイブルと言ってもいいくらいの面白さですし、興味の幅を広げるきっかけにもなります。自分は「夢のような幸福」で取り上げられていた「嵐が丘」が読みたくて仕方なくなりました(今年は光文社から新訳も刊行されましたし)。
古本屋で別のエッセイも手に入れましたが、重い作品を読んだ後の息抜き用に取っておきます。

8. 困ってるひと / 大野更紗
笑えるかどうかは人それぞれでしょうが、お涙頂戴的になりがちな闘病記がここまで明るく書き上げられたというのがとにかく新鮮でした。でも、明るいからこそ病気の壮絶さも伝わってくるんですよね。インパクトという点では今年トップクラス。

9. ヴィヨンの妻 / 太宰治
どうやら自分は太宰が好きらしい…ということを実感した作品。トータルの魅力は「人間失格」の方が上ですが、人間味溢れる登場人物に加え、「パンドラの匣」や「グッド・バイ」では彼の陽の部分も垣間見えて楽しめました。
今後もゆっくりペースで他の太宰作品を読んでいきたいですね。

10. さよなら、愛しい人 / レイモンド・チャンドラー
「ロング・グッドバイ」の感動再びとはいきませんでしたけど、大好きなフィリップ・マーロウの違った一面を見られたのが嬉しかったです。チャンドラー×マーロウ×村上春樹とくれば、次は「リトル・シスター」ですか。また2年かけて読むとするかな。
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テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

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