My Life 2 ~The Journey Continues (Act 1) / Mary J. Blige

マイ・ライフII...ザ・ジャーニー・コンティニューズ(アクト1)マイ・ライフII...ザ・ジャーニー・コンティニューズ(アクト1)
(2011/12/14)
メアリー・J.ブライジ、リック・ロス 他

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2年ごとの恒例行事になりつつある新作は、一般的なR&B作品としては上質、Maryの作品としては及第点といったところでしょうか。ただ、前作は聴き応えがなく、収録時間の短さもネガティブな要素になるくらい方向性の見えないアルバムだったことを考えれば、よくここまで戻してきたなと思わされます。

タイトルが物語るように、名作「My Life」の続編と言われている今作。自分がリアルタイムで聴いたのは4th「Mary」からですが、やはり「My Life」が最高傑作だと思っているので、どうしても期待値は上がってしまいますね。しかし、酒やドラッグに溺れ人間関係も滅茶苦茶だった当時とは精神的に全く違う状況に置かれていることは確かですし、音もどちらかというと「The Breakthrough」以降の質感に近いため、続編ということばにとらわれると肩透かしを喰らいます。
この点についてはライナーで川口真紀さんが書いている通り、
「『マイ・ライフ』以降、様々な苦しみや困難を乗り越え、アーティストとして一人の女性として成長した今のメアリーを表現した作品」
という捉え方が正しいのかもしれませんね。

アルバムの前半はラッパーの参加が目立つヒップホップ・ソウルが中心です。
「(2)Feel inside」、「(3)Midnight Drive」、「(4)Next Level」の3曲はインパクトこそないものの、彼女のファンなら十分に満足できる仕上がり。でも個人的にはChaka Khanのカヴァーである「(5)Ain't Nobody」の方が好きだな。この人は昔から頻繁にカヴァー曲を歌っていますけど、どれも素晴らしいクオリティで原曲を超えたと感じさせてくれることも多々あるんですよね。今回は原曲から大きなアレンジはないものの、プロデューサーRodney Jerkinsの手腕も光り、アルバムのいいアクセントになっています。

「(11)Love A Woman」ではBeyonceとの念願のタッグが実現。サビが平凡で期待していたほど耳には残らないんですが、終盤の熱い掛け合いはさすがです。
BeyonceはShakiraと組んだあたりから女性アーティストとのコラボが増えてきましたね。グループが恋しくなったか?

後半はスロウが増えてきますが、刺激的な音がなくても退屈させないのはMaryならでは。個人的にはシンプルながら情熱的なヴォーカルが堪能できる「(13)Empty Prayers」がかなり気に入っています。続く「(14)Need Someone」なんかも、映画「ブロークバック・マウンテン」の挿入歌に使いたくなるほどの牧歌的な曲ですけど、シンプルなだけに余計に彼女の表現力の高さを感じられますね。
特に目新しい要素が無くても、それが安心感に繋がるという意味で稀有なアーティストなのだと改めて感じさせられる1枚。第一印象はよくなかったものの、繰り返し聴くたびにジワジワと好きになってきています。

ちなみに自分は、悩んだ末に収録曲数が最も多い国内盤を購入しました。ただ、追加されている曲もクオリティは高いものの本編には劣りますし、「(15)The Living Proof」がラストを飾るには最も相応しい楽曲なので、アルバムとしての流れにこだわる人は価格の安いUS通常盤でいいかもしれません。ま、購入の段階でそんなに迷わなくても、どうしても嫌だったらiTuneでプレイリストを作ってしまえばいいんですけども。

★★★★★★★★☆☆

◆前作の評価
「Stronger With Each Tear」 ★★★★★★★☆☆☆

「25/8」(US R&B35位)
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

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