Finally Famous / Big Sean

ファイナリー・フェイマスファイナリー・フェイマス
(2011/09/14)
ビッグ・ショーン、ウィズ・カリファ 他

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Wiz KhalifaやJ. Coleと並び2011年ヒップホップシーンの最重要新人と目されているBig Sean(ビッグ・ショーン)。No IDをメインプロデューサーに据え、Kanye WestのレーベルG.O.O.D.ミュージックから送り出された作品ということで、期待するなという方が無理というもの。No ID以外のプロデューサーもゲストも豪華で、デビュー作にしては文句のない布陣です。

内容の方も、ヘビーでダークなラップあり、ゆったり楽しめる歌モノあり、Kanye流にサンプリングを駆使したセンス溢れるトラックありの現代風。彼自身のスキルも高そうだし、個々の楽曲もバラエティに富んでいるので飽きずに聴けますね。バックがしっかりしているせいか、本当に隙のない作り。
今のところシングルになっているのは、Chris Brownのヴォーカルが温もりを感じさせるメロディアスな「(3)My Last」、攻めのトラックが中毒性を高めた「(6)Marvin & Chardonnay」(US32位、US R&B1位)、M.C. Hammer「U Can't Touch This」をサンプリングしたあざとさなど払拭してしまうような見事なアップ「(7)Dance (A$$)」の3曲ですけど、これだけ聴いただけでもバラエティ豊かなアルバムであることは一目瞭然です。
シングル曲以外も充実。ダレそうな中盤に一際異彩を放つThe Neptunesプロデュースの「(8)Get It (DT)」やJohn Legendの存在が強烈に印象に残る「(9)Memories (Part2)」を持ってくるあたりは心憎い構成だと思わされました。

ただ、突出したものがないせいかそれほど惹きつけられないんです。バランスの良さが災いしてか、彼自身の個性が見えてこないんですよね。No IDの曲はKanyeが散々やってきたような路線ですし、他も現代のヒップホップのあらゆるパターンを踏襲した感じで新鮮味なし。だから、今年の下半期に山ほどリリースされる(された)ヒップホップアルバムの中からこれを選んで聴くかというと難しいところですね。などと言いつつ、J. ColeやDrakeのリリースまでにもう少し聴き込んでみたいという気にさせられるだけのクオリティではありますが…。

輸入通常盤は12曲、デラックス盤は16曲入りですけど、どうせなら18曲収録されている国内盤を買いましょう。ボーナストラックも本編に負けないクオリティですから。個人的には「(14)Celebrity」が好きなので、輸入盤を買うにしてもデラックス盤を選んでほしいです。

★★★★★★☆☆☆☆

「My Last」(US30位、US R&B4位)
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

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No title

うーん、おっしゃってることがその通りと思わされる部分が結構ありました。
アルバムとしての纏まりはデビュー作にしてはかなり秀でていると思う半面、聴き始めてから少し時間がたった今思うと、頭に残ってる曲が少ないんですよね。纏まりすぎてて、逆にインパクトが薄く。ちょっとそのあたりって難しいもんですね。

そうなんですよね

デビューアルバムの役割は、そのアーティストのスキルとキャラクターを示すことだと思うんです。
そう考えると、本作はどんなタイプのトラックも乗りこなせるスキル面だけのアピールで終わってしまってるような気がするんですよね。
まぁ、今回はレーベル側のバックアップが万全で隙なし!といった感じでしたから、彼の個性が見えてくるのは2nd以降ということでしょうか。

Lil Wayneと同時購入ということもあってまだ聴き足りないので、時間があるときにじっくり向かい合ってみようと思っています。
プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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