全米オープンテニス2011 準決勝

Serena Williams (28) def. Caroline Wozniacki (1) 6-2, 6-4
Samantha Stosur (9) def. Angelique Kerber 6-3, 2-6, 6-2


初めてちゃんとプレーを見たケルバーは、レフティという点以外は、オーソドックスなテニスをする選手という印象を受けました。よく言えば攻守のバランスが取れているということ。ここまでの勝ち上がり、そしてストーサーとフルセット戦ったことが証明する通り、非常に高いレベルで戦えていました。少なくとも、3週間前にトップ100から落ちた選手とは思えません。
あとは、何度も書いているように、このレベルをキープできるかですよね。GSで活躍してしまったがために過度に期待され、プレッシャーに押し潰されてしまう選手もたくさんいますから。彼女にとっては刺激し合える同国&同世代の仲間がいるのが強みでしょうか。

対するストーサーは精神的に安定していますね。第2セットは相手の粘りに屈した感じでしたけど、ファイナルでの気持ちの切り替え方は見事でした。3回戦(vsペトロワ)と4回戦(vsキリレンコ)も苦しい中での精神的な強さが光りましたが、それを切り抜けることでより自信を増しているように思えます。

そして、決勝戦並の注目度だったもう1試合は、セリーナが貫録の勝利。ウォズニアッキ、惨敗とまではいかないものの、完敗でしたね。今はこのくらいの力の差があるということかな。
試合運びの上手いセリーナが相手ですから、ウォズニアッキとしては早いうちにリードを奪って焦らせたかったことでしょう。しかし、結果は第1セットのウィナーが0、ネットに出るチャンスすらありませんでした。序盤にチャレンジ権を使い切るほど1ポイントに執着しましたけど、それも実らず。この時点で既に勝敗が決してしまったように思えました。
それでも第2セットに入って、ポイントを離されたところでリターンダッシュを試みたりしていたんですけどねぇ。大きく流れを変えに出たかと期待したんですが、ポイントに繋がらなかったせいか再び通常モードに突入。リスクを冒して攻めるべきか、自分らしさを出して守るべきか、という迷いがあったのかもしれません。
とはいえ、個人的にはこの敗戦はネガティブに捉えるべきではないと考えています。ビッグタイトルこそありませんが、今や普通に戦って彼女に勝ち越せるのはセリーナかキムくらいだと思うんです。若い選手はこういった実力者に何度もはね返されてそこから学び取っていく機会が必要なはずなんですが、彼女はこれまでそういう機会があまりにも少なすぎました。セリーナと約2年ぶりの対戦となる今回、改めて自分の目指す方向が見えてきたんじゃないかなと期待しています。前哨戦でスランプと言われながらここまで立て直してきた彼女のことですから、まだまだ飛躍できるでしょう。

セリーナは決して絶好調ではなかったと思いますが、サービスエースがウォズニアッキの1つに対し、11個も出ています。この試合での総ポイントの差が13なので、やはりサービスの攻撃力の差はセリーナに余裕を生んでいたことでしょう。これがあるからウォズニアッキのサービスにもプレッシャーを掛け続けられるし、大切なポイントでも勇気を持って攻めることができるのかもしれませんね。ネットプレーも見事。パッシングショットを得意とするウォズニアッキ相手でも、アプローチショットの鋭さと読みの良さで完全に主導権を握っていました。
好調でなくても、新旧女王や女王候補たちを相手にセットを落とさずに勝ち上がってしまうんですから、やはり怖ろしい選手です。

というわけで、決勝はストーサーvsセリーナになりました。
こうなると、GS決勝では13勝3敗と圧倒的な強さを誇るセリーナに分があるでしょうね。両者の対戦成績はセリーナの4勝2敗。ストーサーとしては昨年の全仏でのフルセット勝ちを再現したいところでしょうが、あの時は自分にとってはベスト、相手は苦手としているサーフェスだったからなぁ。自国のファンの応援も大きく後押しするでしょうし、奇しくもあの同時多発テロから10年という日ですから、セリーナは目の色を変えてタイトルを取りにくるでしょう。
個人的に期待していた通りの組み合わせにはなりませんでしたが、早起きして優勝の行方を見届けたいと思います。
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やっぱり

セリーナ強いですね。
サービスに絶対の自信を持っている感じです。

ストーサーvsセリーナはほぼ予想通りですが
そうなるとやっぱりストーサー応援しちゃうと思います。
あの圧倒的なパワーとフィジカルの強さにどう挑むのか。。。
でも私の場合『起きたら結果は出てる』になると思いますけど。^^;

男子のフェデラーvsジョコビッチの結果にビックリです。
チラッと見た時に、ファイナルセット5-2でフェデラーのサービスだったので
ロジャーくんvsラファの決勝かと思っていたのに
結局5-7でとられて負けたと知り、信じられませんでした。

サムおめでとう!

続けてすみません。
朝一TVを点けて、スコア見てビックリ!
で、その時2ndセット5-2でデュース、あれよあれよで2ポイント連取。
思わず「やった~v-237」と叫びました。
いやぁ、こんなスコアでセリーナから優勝をもぎ取るとは。。。

でも、またあの審判でしたね。
確か全米でのセリーナの試合での大誤審で、チャレンジシステム導入のきっかけ作った主審だと記憶してるんですが。。。

今回の問題のジャッジはまだ見ていないからわからないんですけど、誤審ではないようです。
Amélieがあれは正しいとツイートしてたと思います。

でも、そんなこと関係なくサムがほんとに良いテニスをしたのは間違いないですから
ほんとにおめでとう!ですね。

全米のセリーナ

2004年の誤審の主審は全米オープンからは追放されたという記事を読んだので、今回は違う人ですよ。
調べてみたら、その時はマリアナ・アルブス氏だったようです。

今回の件に関しては、この動画が一番分かりやすいかもしれません。
http://espn.go.com/tennis/usopen11/story/_/id/6958816/sam-stosur-shocks-serena-williams-claim-us-open-title
自分もやっぱりセリーナに非があると思います。
問題はポイントのやり直しにならずに、そのままストーサーのポイントになったことですが、セリーナの抗議の仕方にも問題があったんでしょうかねぇ。
まぁ、野球で守備妨害をすればアウトになってしまうわけですし、今回のジャッジは仕方ないような気もしました。

しかし、そんな中でもストーサーは安定していましたね。
昨年の全仏でタイトルを逃した時はもうチャンスは廻ってこないんじゃないかと思いましたが、ストーサーには本気で謝らなくては…。
この調子で、相性の良くない有明でもがんばってもらいたいものです。

ジョコvsフェデラーは記事とハイライトでしか把握していませんが、自信の差が結末に表れたなという印象を受けました。
フィジカルの問題さえなければ、ジョコはもう簡単には負けないでしょう。
反対にフェデラーはウィンブルドンに続いて2セットアップからの逆転負けで、悲壮感が隠し切れていませんね。
実力的にはまだビッグタイトルも狙えると思うんですが、長年王座に君臨していたというプライドが今はマイナスに働いてしまっている気がします。
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いぬふく

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