ソーシャル・ネットワーク

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映画としてはかなりの完成度です。
何よりすごいのは、今なおトップで活躍する実在の人物をここまで極端に描いたということ。観客の多くが主人公のマーク・ザッカーバーグに反感を抱くような描かれ方で、多くの誤解も生まれたんじゃないのかなぁなんて要らぬ心配をしてしまうほどですが、友人を作るためのシステムを作り出したにもかかわらず、最も身近にいた友人との関係がこじれてしまうあたりは、皮肉が効いていて面白かったです。冒頭のエリカとの会話だけで、マークの特異なキャラクターが分かるのもいいですね。
それと、音楽の使いどころが抜群でしたね。上手い具合に緊張や興奮が煽られました。

しかし、超スピーディーな展開の中、固有名詞と専門用語の乱発についていける人がどれだけいるのか…。字幕を理解することに追われてしまったような感じでした。都内でも2ヶ所くらいしか上映していないみたいですが、可能であれば吹替版の方が映画に集中しやすいかもしれません。まぁ、自分の場合はジャスティン・ティンバレイクとアンドリュー・ガーフィールドに注目していたので、どちらにしろ字幕版を選択していましたが…。

そういったある種の難解さに加え、主人公に嫌悪感を抱きやすいという点も純粋に楽しめない要因になっていたと思います。
大抵、成功者をモデルにした物語は、成功したからこその孤独というのが表に出てきますが、マーク・ザッカーバーグの場合は自分を制御する能力が欠落している点が人間関係の破綻に繋がっているように感じました。裏切りというよりは、自分がやりたいことだけに集中しすぎて周りが見えなくなっている状態だったからであり、間違いを指摘されても悪びれる様子がないのは、彼が悪人だからではなく、相手の気持ちを汲み取る力が欠けていたからでしょう。
そう書くと単にマイペースな人間のようですが、自分を認めない者に対しては異常なほど攻撃的になるなど危険な面も持ち合わせており、どうがんばっても共感できません!

不満も書き連ねましたが、DVD化されたら(吹替で)もう1度観てみたい作品でした。同じデヴィッド・フィンチャー監督の「ベンジャミン・バトン」と同じ点数にしましたが、こちらの方が好きです。大きな衝撃や感動が得られるわけではないので、どうしてこれがアカデミー賞の最有力と言われるかは解りませんが、Facebookが一般的なアメリカでは違った見方ができるのかもしれませんね。

★★★★★★★☆☆☆

◆デヴィッド・フィンチャー監督作品の評価
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 ★★★★★★★☆☆☆
「ファイトクラブ」 ★★★★★★★★☆☆
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

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